ナノ世界のウェットフォールディング2010/01/23 00:53

Soggy Origami
 同様の話は、1年ほど前に、東京大学生産技術研究所の栗林香織さんのプレゼンテーションでも聞いたことがあるけれど、『Natute』2009年12月17日号に、ペンシルベニア州立大学のV.H.Creapiさんによる、ナノスケールの自発的な折り紙の記事、題して『Soggy Origami』が載っていた。電子版はこちら(全文読むには、ログインが必要)。
 記事の内容は、数十ナノメータ(10万分の数ミリ)の、水滴と炭素膜による折り畳み現象についてで、たとえば、花弁状の炭素膜が、水滴が触媒となって、それを包むかたちに変形する現象などである。
 Soggyというのはずぶ濡れという意味で、これは、ナノ世界の「ウェットフォールディング」と言える。
(ちなみに、ウェットフォールディングというのは、近代折り紙の父・吉澤章さんが開発した、硬い紙が折りやすくなるように、そして、できあがったときに造形が固まるようにするために、紙を水にひたして折る技法のことである)

コメント

_ 栗林香織 ― 2010/04/21 02:07

こんにちは。最近折り紙を利用したいろいろな記事を見つけるようになりました。
また、マイクロやナノスケールでの折り紙の話を紹介できたらと思います。

_ maekawa ― 2010/04/21 22:06

たのしみにしています。

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