折り紙教室2024/02/12 07:50

2/23(金、祝)13:00-15:00、府中郷土の森ふるさと体験館で、折り紙教室を担当します。府中郷土の森博物館は入場料が必要ですが、教室自体は無料です。作品は、「おひなさま」です。
おひなさま

読書で折り紙に出会った話2024/02/17 07:33

北村薫さんの、文芸に関する謎を解くシリーズの新刊『中野のお父さんと五つの謎』の中の一編に、笠原邦彦さんの『おりがみ新世界』や、『千羽鶴折形』の解説本がでてきて、意想外な登場ながらもうなずきながら読んだのだが、落ち着いて考えると、北村さんが折り紙まで守備範囲にしているのが、まずは驚きである。
なお、作中、『千羽鶴折形』に関して秋里籬島の名が出てこないのは、作中で取り上げられる本が、すばる書房『おりがみ2 千羽鶴折形 江戸の古典 魯縞庵・作』(笠原、1976)で、これは主に折りかたの解説の本だからである。わたしもこれで『千羽鶴折形』全49種を折った。なつかしい本だ。同書の狂歌など含めての解説は、岡村昌夫さんの『つなぎ折鶴の世界―連鶴の古典『秘伝千羽鶴折形』が詳しい。

小津夜景さんのエッセイ『ロゴスと巻貝』が面白かったので、小津さんの『いつかたこぶねになる日』も読んだところ(文庫にもなっていたし)、『紙ヒコーキの乗りかた』という一編の中にハリー・スミスの『Paper Airplanes』が紹介されているのに遭遇した。これはわたしの『空想の補助線』でもとりあげた本で、紙飛行機の軌跡がかすかにつながったような思いになった。

本を読む動機には、いつもの自分を忘れたくて(?)ということもすくなからずあるのだが、それでもなぜか、折り紙や天文の話に出逢ってしまう。