付箋ピラミッドと正八面体骨格2010/01/08 23:46

付箋ピラミッド
 三つの正方形を、頂点が接するように互いに交差させると、体積を持たない「三面体」ができる。できあがったそのかたちは、正八面体の骨組みになる。折り紙でも、ロバート・ニールさんの作品や拙作など、作例がいくつかあるかたちだ。

 そして、写真。これは、その正八面体骨格を半分にしたものだが、今日、ふと、正方形の付箋を「めくるだけ」でこのかたちになることに気がついた。めくるだけと言っても、紙が紙を突き抜けないといけないので、切り込みは必要である。切り込みのしかたには複数の方法があり、単純だけれど、ちょっとトリッキーだ。

 この正八面体骨格は、ロズウェル事件にも登場する。1947年、ニューメキシコ州ロズウェル付近で、「不思議な物体」が回収されたという、あの事件である。残念ながらというべきか、ロズウェル事件は、地球外からの飛来物でも異星人でもなんでもなく、プロジェクト・モーガルという軍の実験だったことがほぼ確実だが、その実験で使われたレーダーターゲットのかたちが、この正八面体の骨組みによく似ているのである。たとえばここ(The Committee for Skeptical Inquiry)に図がある。

 レーダーターゲットというのは、XYZどの軸にも反射させるために、この形状がよいらしい。これは、ヨットなどの小型船舶でも使われている。強化プラスティックのヨットはレーダーに映りにくいため、レーダーリフレクターなるものをつけることがある。たとえば、これだが、「折りたたみ式」とあるように、折り畳みにも向いたかたちである。