銀杏の葉っぱがキにかかる2008/12/13 13:46

イチョウ
 すこし前にイチョウのことを書いたことで、最近、この植物が、なんとなく気になっている。昨晩読んでいた『バイオフィリア』(E.O.ウィルソン著 狩野秀之訳)には、以下の記述があった。
イチョウは古代アジアの森林の生き残りで、イチョウ目全体を通じて現存している唯一の種だが、野生状態ではすでに絶滅して久しい。イチョウが現在まで残ったのは、ひとえに数世紀にわたって中国や日本の寺社や庭園で観賞用に植えられてきたという理由による。
 イチョウが珍しい種であることは知ってはいたが。

 また、以前このブログに、ヒノキの葉におけるテローム説(維管束植物をY字分岐で説明する)のことを書いたが、イチョウの葉の葉脈も、その典型的な例である。いまさっき、拾ってきた葉っぱの葉脈をじっさいにたどってみて、例外が見当たらないその規則性にちょっと感動した(写真左上)。このパターンは、『本格折り紙』でも紹介した「七面鳥」の尾羽のパターン(写真右上)とも同種である。
 東京都の消化栓に、例のシンボルマークが描かれているのも、気になった(写真下)。マークではなくその周囲が黄色いのだが、この色使いは、注意色であるとともにイチョウを意識したものかもしれない、なんて…。

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