ラッパイチョウなど2008/12/21 16:35

ラッパイチョウなど
 「やるべきことがたまっている」なんて言っても誰も信じてくれないぐらいに、関心があっち飛びこっち飛びしているが、最近は、イチョウのことも気になっているわけだ。で、昨日、所用のついでに寄った神保町の古書店で、『イチョウ』(今野敏雄著)という本を見つけて買ってきた。大型書店の民俗学の棚を見ると、『つぶて』『絵馬』『結び』『包み』『鋏』『さいころ』『ものさし』といった題がずらりと並んでいて壮観な、法政大学出版局の『ものと人間の文化史』シリーズの一冊で、数年前の出版なのだが、『イチョウ』は新刊書店では在庫が切れていて、理系古書店の明倫館で見つけた。

 斜め読みしただけだが、最も気になったのは、「ラッパイチョウ」(または、「オチョコバイチョウ」)と呼ばれる、葉が円錐状に癒合している異型があるということだった(これまでにも聞いたことがあるかもしれないが聞き流していた)。これにより、イチョウへの関心が、最近の別の関心のひとつである「円形シートからの立体」ということにもつながった。
 写真左下の螺旋状のものは、「ツイステッドコーン」のときにつくった、螺旋状錐面である。円に半径の切れ込みを入れて、ぐるぐると巻いただけの単純なものだが、きれいなかたちだ。イチョウは変異の幅の大きい植物のようなので、もしかしたら、こんな葉もどこかにあるかもしれない。名付けるとすれば「タツマキイチョウ」だろうか。
 また、今日、名簿・名刺の整理をしていたら、大阪大学のマークもイチョウであることを発見した。