「真向カラ立方体割り」2008/12/12 00:43

「真向カラ立方体割り」
 飽きずに立方体シリーズである。今日の作品は、まずは、完全につき抜けた穴が開いた立方体(写真右下)で、「ループホールキューブ」と名付けた。loopholeというのは、換気口や銃眼などのことだが、モデルの構造がねじったループによることにもかけている。
 1対√2の長方形からきっちり折れる、気持ちのよいモデルだ。これをいじっていて、組み合わせはゆるいが、立方体をパッカリと割ったかたちができた。写真の外観からはわかりにくいが、これにも、ちょっと不思議なねじりの構造がある。名付けて「真向カラ立方体割り」。組み合わせのゆるさは、ずっと以前の作品である、「立方体のおかもち」(笠原邦彦さん命名)に嵌めて安定させる(写真右上)ことで、むしろ面白い特徴になった。

国立天文台のピラミッド2008/12/12 22:21

国立天文台のピラミッド
 今日は国立天文台本部での仕事だったのだが、天気がよかったので、昼休みに構内を散歩した。都下三鷹市にある国立天文台は、郊外とはいえ、東京の街中にあって木々が生い茂り、いまのこの季節は、落ち葉の絨毯が美しいところである。
 構内には見所がさまざまあるが、写真は「謎のピラミッド」である。これはいったい、いかなるものなのか。わたしも最近知ったのだが、これは、測地観測に使う(使われていた)菱形基線測点というものである。地表の歪みを観測するための基準点で、4点が、100メートルほど離れて配置されている。今日はそのうちの3点を確認した。菱形とはいうが、きっちりとした菱形の配置でもないらしい。
 なお、このピラミッド自体は、菱形基線測点の標識そのものではなく、その標識を保護する金属製のカバーである。わたしが注目したのは、このカバーが、正三角形からなるわかりやすい四角錐ではないことだ。かといって、ギザのピラミッドに見られる特別な比率(高さと底辺の比がほぼ黄金比)とも違うようだ。ギザのピラミッド比だったら、『ムー』などに見つかったら「ピラミッドパワー!」などと騒がれてしまうかも、などとも思った。