『WALL・E』2008/12/29 02:51

 映画『WALL・E』を観てきた。今夏、折紙探偵団コンベンションで、ブライアン・チャンさんが、すばらしい出来の折り紙のWALL・Eを展示していたが、映画それ自体にも、一瞬だけだが折り紙が登場していた。探査ロボット・イヴが、かざぐるまを持つシーンである。「折り紙のかざぐるま」なのである。

 ネタばらしにはならないと思うので書くが、WALL・Eの充電完了音と起動音がMacintoshの♪ジャラーンだったのには笑った。さすがPIXARの映画だ(PIXARの創業者はApple Computerの創業者でもある)。起動のときだけでなく充電完了でも鳴るのには、よく考えると、演出上の都合がある。
 起動音と言えば、Windows95の起動音を作曲したのがブライアン・イーノ氏だと知ったときは、一時期、ニューエイジ風の音楽ばかり聴いていたイーノファンにしてMacユーザ(なんか気取ったなヤツだな)としてはちょっとがっかりした。ちなみに、「疑似プラトー立方体」 の中で「「高原」とか「安定状態」のプラトーを連想するかもしれないけれど」と書いたのも、わたし自身が、『プラトー・オブ・ミラー』(邦題は『鏡面界』 イーノ)を連想していたからである。プラトーつながりで言えば、『千のプラトー』(ジル・ドゥルーズ、フェリックス・ガタリ著)という、そのスジ(現代思想)では有名な本もある。折紙者としては『襞』(ジル・ドゥルーズ 著)のほうが気になるけれど。