1個10円 2個でも10円2010/10/28 00:37

 先日、ハンバーガーショップにはいった。セットを頼み、ドリンクはコーヒーにした。すると、店員さんが「いまなら、Sサイズのコーヒーが無料サービスとなりますが、どうされますか」と訊いてきた。セットのコーヒーが値引きになるのですかと訊き返すと、そうではないという。店員さんはにっこり笑っている。頭の中に疑問符があふれ、一瞬、間があって、コーヒーがふたつになるということですかと訊くと、そうだという答えだった。ふたつもいらないので断った。不思議であった。コーヒーをふたつ頼む客がどれほどいるのだろうか。ここで、セットの構成を再計算し、すこしでも安くすることを考えるひとはいるかもしれない。

 ということで、思い出したことがある。
 ずっと昔、電気の部品屋さんで、「1個10円。2個でも10円」という張り紙を見て、なんだこれはと思ったのだ。人目を惹く効果はあるが、つまりは、2個10円ということで、ばかげていると思った。ほとんどのひとが2n個買うだろう。そして、1つだけで充分なひとは、損した気になるだろう。ならば、1個5円でいいじゃないかと。
 あるいは、1個目が10円で2個目は0円という法則も考えられる。とすると、いくつ買っても10円か?ということになる。
 あるいは、おまけはつねに1個だけということも考えられる。これは、客ひとりあたりコーヒー1杯サービスのハンバーガーショップに近い。3個買うと30円で一個おまけ、つまり、4個30円となり、たくさん買うひとほど単価が高くなるのだ。