金精軒の丸い石2010/09/05 19:55

金精軒の丸い石
先日、山梨の和菓子の老舗・金精軒韮崎店の前で丸石を発見した。道祖神ではないが、さすが甲斐の国だなあと思った次第である。なお、信玄餅というと、桔梗屋の「桔梗信玄餅」が販路が広くて有名だが、「信玄餅」は、金精軒の商標である。元祖だからどうこうという思い入れはことさらにないが、近年の新製品・「寒天信玄餅」は、きな粉が散らないし、ほとんど我が家の常備菓子になっている。

これもそのときに気がついたのだが、金精軒の読みは、「きんせいけん」なのであった。「こんせい」だと思っていたのである。道祖神と関係が深いとも言えなくもない金精神は、ふつう「こんせい」だが、北杜市大泉町にある、縄文遺跡・金生遺跡も「きんせい」だ。なお、金精軒の名前のいわれは知らない。

アンテナ折り紙√22010/09/08 08:28

アンテナ折り紙√2
突如思いついて、コピー用紙(比率1:√2)を組み合わせたパラボラアンテナ(厳密には「パラボロイド:回転放物面」ではないけれど)を製作した。副反射鏡のステーを合わせて、A3 A4 A5 A6 A7 A8の紙、計73枚、A3換算で約19枚からなり、直径約60cmである。外に向かって拡大可能なつくりで、糊付けなしである。真上を向いているぶんには、安定しているが、傾けると大きく歪み、ばらばらになりそうになる。巨大アンテナを安定的なかたちに保つのが難しいことを実感させる。
折り紙としては、裏のジョイントが「イカ」になっていてるのがチャームポイント。

ボロミアンリングキューブ2010/09/12 21:24

ボロミアンリングキューブ
「多面体フォーラム」で話題を提供するために、最近の立方体作品を見直した。いくつか新作もできたが、一番の「発見」は以下だった。

立方体にテープを巻き付けたような、名付けて「立包帯 (その2)」。このリングが「ボロミアンリング」(ここも参照)になっているということに気がついたのである。このリングだけを抜き出したモデル(写真右)をつくってみた。

環になったテープを四回直角に曲げたものをボロミアンリングとして絡ませると、きれいな立方体ができるが、このモデルの場合、屈曲部分が、単なるテープの折り曲げではなく、平行四辺形の接続のようになっていることが特徴である。

立方体作品いくつか2010/09/18 09:34

立方体作品いくつか
最近できた立方体作品をいくつか。

「ツインダイヤモンドキューブ」、「二の目サイコロ」、「ニセたすきがけキューブ」、「四切頂立方体」、「山ぎわキューブ」、「図地同形立方体」。

右下の「図地同形立方体」は、2色塗り分け可能で、「図」と「地」が、同じかたちになるもの。

意図する模様を出そうとも試みたが、どうしても無理矢理感が出てしまい、なかなか納得のできにならない。「自然に」でる模様を探すほうが楽しいのである。折り紙創作の魅力のひとつが、こうした「発見的造形」にあるのは、間違いない。それは「見立て」の精神にも通じるものだ。

丸石神その282010/09/23 11:16

村山北割の丸石神
北杜市高根町村山北割新井の六社神社境内にある、丸石神である。 左はやや扁平になっているが、右はみごとな球だ。右側は、台座の細工も繊細である。弘化四年 (1847)と安政五年( 1858)の銘がある。自然石ではない人工丸石は、やはり幕末の流行だ。

『甲斐路 ふるさとの石造物』(山梨県編)によると、そもそもは道祖神として集落の辻々にあったものが、「道祖神祭廃止の通達」(明治五年:四年という資料もある)のさいに、神社境内に集められたものであるという。

明治の初めは、いわゆる国家神道による、他宗教や民俗信仰への淫祠邪教扱いが苛烈だった時期である。五島崩れなど潜伏キリシタン(隠れキリシタン)の殉教もこの時代だ。

甲斐の山村の民俗信仰も、そこで一部断ち切られたわけである。神社が「六社神社」なのも、小祠が集められたためかもしれない。

四角い卵2010/09/23 11:20

四角い卵
二枚でつくった「四角い卵」。黄色い部分は別の紙で、「ソーマキューブ」などを入れるのにぴったり。

15度系立方体ユニット2010/09/23 11:20

15度系立方体ユニット
ここのところ、1:2:√5の直角三角形と、22.5度、67.5度、90度の直角三角形を使った立方体折り紙をさまざま試していたが、これは、15度が基準になったものである。

名前は、左が「鷺草立方体」。模様が鷺草ように見えるので。

そして、右が、「ネオ・エレメンタリズム・キューブ」。仰々しい名前だけれど、美術史でいう「エレメンタリズム」(モンドリアンの新造形主義における垂直と水平に、対角線を導入したもの)への連想から。

「デルタ多面体モジュール」他2010/09/30 21:40

「デルタ多面体モジュール」他
写真左上:「家紋折り(15度基準)」:下段中央は立体的になっている。どれも辺にポケットがついてるので、ジョイントパーツを使えば、立方体化することができる。

写真右上:「デルタ多面体モジュール」:これも、モジュールの基準角度は15度。正八面体に組んだもの(4枚組)は対称性が高いのだが、正二十面体(10枚組み)が複雑な模様になるのが、面白い。三越の包装紙のような模様で、大きい赤い部分が4カ所、小さい赤い部分が8カ所になっている。なぜそうなるかをちゃんと説明しようとすると、頭がこんがらかる。なお、この二十面体は、鏡像対称のモジュールを5枚づつ使っている。

写真左下:「二引立方体」と「77・六面体」:これも、角度が15度基準になっている。

写真右下:「蝶模様立方体」と「卍もどき立方体」:これらは、22.5度が基準。

さて。上に書いた「こんがらかる」という言葉である。わたしは、「こんがらがる」と濁音で使うほうがしっくりくるのだけれど、辞書には「こんがらかる」と、清音で載っている。「こんがらかる、こんがらがる」と呟くと、呪文めいた不思議な語感がある。「がる」は「珍しがる」の「がる」のような接尾語ではない。ざっと調べた範囲では語源も不明だったが、「こみ絡まる」の音便ではないだろうか。「籠み絡まる」と書くと、よりそれらしい。となると、「まる」→「かる(がる)」ということになるのだが、否定形は、「こんがらかない」とはならない。「こんがらない」も変で、「こんがらがらない」である。この単語自体が、もつれてからまっている感じがする。