「四枚組水輪立方体」2008/11/22 01:05

「四枚組水輪立方体」
 これも「なんでいままで気がつかなかったのだろう作品」なのだが、立方体にするためには、最初の比率の折り出しがちょっと難しい。真ん中に爪楊枝や串を通すと吹きごまになる。かなりしっかり組み上がるが、高速で回転させると自然に分解する。

『本格折り紙』図のミス52008/11/22 01:08

『本格折り紙』図のミス5
131ページ「龍」28図、29図、輪郭線が抜けていました。図の赤い線です。 指摘してくれたKさん、ありがとうございました。

紙のサイコロ遊びをつづける2008/11/24 23:14

紙のサイコロ遊び
 またまた似たようなものと思いつつ、まだまだパズル的な面白さや発見が汲み尽くせない立方体シリーズの近作から数点。
「六屋根多面体 その2」:前のものよりきっちり組めるけれど、ひとつひとつのパーツは結構手間がかかる。内部にも面があって、立方体の空間ができている。
「賽は分けられた その4」:1対√2の長方形を無駄なく使って、すっきりと嵌るところが心地よい。
「半Zキューブ」:緑のパーツによる組み合わせはおまけ。自分自身の凹に凸を合わせるようにして安定するのが面白い。
「クワドラエックスキューブ」:正方形二枚組。組み合わせはゆるいが、既にありそうな、きわめて明快な構造である。
「斜め割りギフトボックス」:1対√2の長方形1枚で、じつは立方体ではないが、実用性もある。

 ちなみに、表題は、アインシュタインの言葉「神はサイコロ遊びをしない」からだが、これは、量子力学の確率的解釈が気に入らないという発言で、「神」に大きな意味を見るべきではないものだと思うのだけれど、なんだか「名言」のような扱いになっている言葉である。

『本格折り紙』図のミス62008/11/27 17:50

『本格折り紙』図のミス6
125ページ「ティラのサウルス」23図、線の種別が間違っていました。細かい図なので見にくいですが、鎖線(山折り)が正しい線です。図の赤い線です。指摘してくれた窪田さん、ありがとうございました。

旧作の見直し2008/11/29 21:07

三角穴立方体他
立方体シリーズの旧作をすこし見直した。

「賽は分けられた その1」(写真上):このモデルは、2対2+√2なる比率の長方形を使っている。構造をわかりやすく見せるためだが、すっきりしない比率だなあと思っていた。しかし、正方形から規格用紙形(1対√2の長方形)を切り出した余りの長方形を半分にしたものが、このかたちになることに気がついた。(図上)ちょっとうれしい。さらに、透明プラスティックシート(OHPシートのようなもの)でつくる場合に、いっそのこと重なる部分を切り落として、図のようなかたちにしてみた。これがなかなかよい。

「要石立方体」を、そのままの展開図で、1対√2の長方形に当てはめたところ、要石なしできれいにまとまった。(写真下・グレイのモデル)これは美しい。また、正方形のままで、折り目を増やしてまとめたものは、風車のようなパターンとなった。さらに、展開図をほぼそのまま生かして、対称軸を回転させて正方形に埋め込んでみたところ、単純明快な構造できっちり組めることがわかった。(右下) 最初の折り目の基準が少し難しいのが、逆に面白い。

金色の小さき鳥2008/11/29 21:13

金色の小さき鳥
 街道のイチョウが色づき、風にまかせるままに舞っているが、よく見ると、イチョウの葉は、けっこう変異が大きい。最も記号的なかたちは、中心角が約120度で、切れ込みがひとつというもの(写真左上)だと思うが、写真中上のように、切れ込みがないものもよく見られる。東京都のシンボルマークがこのパターンだ。ただし、都の木はイチョウだが、このマークは「T」の字ということで、イチョウの葉であるとは明言されていない。紋様の青海波から繰り返しパターンを抜き出したかたちとも言える。
 一方、写真右上にように、切れ込みが多数のものもあり、東京大学のマークはこれに近い。東京大学のマーク(旧版)は、より写実的なため、よりこれに近い。
 扇形の中心角もさまざまで、写真下のように、180度やそれを超えるものがある。写真下中のものが、一番「鳥のかたち」らしいと言えるだろうか。
金色の ちひさき鳥のかたちして いてふちるなり 夕日の丘に (与謝野晶子)