「要石立方体」と「ブラックホール」2008/01/20 10:27

要石立方体とブラックホール
 立方体シリーズの新作をもうふたつ。このモデルは、以前にもつくったことがあり、裏表の色の違う紙で折ると面白く、展開図もじつにきれいなのだが、折っただけでは、なかなかきっちりとまとまらない。今回、凹んだ部分に重りをいれるというアイデアを思いついて、ビー玉をおいたところ、美しくまとまった。漏斗状だからこそできる技である。重りを石に見立て「要石(かなめいし)立方体」とした。手元にビー玉がなかったので、涼しげな花瓶として取っておいたラムネの瓶のプラスティックの口を無理矢理外して、玉を調達した。

 このモデルは、「アワーグラスキューブ」の親戚で、底面にも漏斗状に凹んだ面が隠れている。この凹んだ面が見えるように、正方形の真ん中に穴を開けてみた。
 そして、穴と、空間の歪みを漏斗で表現するブラックホールのモデルの連想から、「ブラックホール」という名前を思いついた。なお、ブラックホールの漏斗状モデルは、空間を2次元に減らして、もう1次元を使って空間の歪みを表すというもので、空間を2次元にして時間軸を加えた3次元で事象を表す「光円錐」とは違うので要注意だ。「要注意だ」って、誰に向かって書いているのかわからない表現だなあ…。そもそもが、平面の組み合わせになっているので、空間の歪みの表現としてはぎこちない。まあ、紙に穴をあけたのでホールという駄洒落である。

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