32面体の小部屋2007/10/27 12:14

 1年ぐらい前だろうか。山梨県北杜市にある我が山荘の近く、住宅用工務店の看板の横に、巨大な32面体が出現し、通りかかるたびに気になっていた。どうやらある種の小部屋だというのはわかった。そう、「巨大」と言っても、ひとりで一杯になるほどの大きさで、窓もなく、閉所感が強そうで、なにに使うのかわからないものである。江戸川乱歩の『鏡地獄』も連想した。鏡に魅せられ、球面の凹面鏡をつくり、その中にはいる男の話だ。
 一昨日、この中を覗いて確認してきた。そして、思いもよらない機能をもっていたことがわかった。四方八方の面にシャワーノズルがついていたのだ。ドア面や床もあるので、四方八方と言っても32面ではないが、あらゆる方向から湯水を浴びるという構造になっていたのである。まさか、そんなものだとは思わなかった。
 どうやら、昨年に特許を取ったものらしい。はじめはふたつあった。ひとつは売れたのだろうか。

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