謎の噴水2007/10/21 18:30

 午後、天気もよいので散歩の気分になり、丸石神(笛吹川から拾ってきたものという説がある)から、多摩川の河原で石を拾って売る話がでてくる『無能のひと』(つげ義春 著)を連想し、つげ漫画の登場人物になった思いで、ひさしぶりに多摩川まで歩くことにした。
 まんまるい石というのはめったにないなあなどと、てれてれと歩いていると、多摩川原橋の近くで謎の噴水に遭遇した。景観として整備された噴水ではなく、川の中で水道管が破裂しているような、奇妙な物件である。「噴水口」は木の枠組みのようだが、流されてきたゴミがからまって独特の雰囲気になっている。ただ、なんであるのかはまったくわからない。通りかかったひとに「これはいったいなんなのですか」と訊いたのだが、そのひとも苦笑しながら「わかりません。わたしも訊こうと思っていたんです」と答え、お互いに首を傾げるばかりだった。

コメント

_ Joker ― 2007/10/21 21:36

自分のコメントばかりが続き、まるで私はシャーレに落ちた納豆菌ではないだろうかと不安になっております。つげ漫画読まれるのですね。私は今日の一連の記事、なんとなく諸星大二郎を連想しました。幅広い!

_ maekawa ― 2007/10/22 23:28

 このブログはどうもコメントが寄せにくい、という声を複数のひとから聞きました。なんとなくわからなくもないですが、だからどうしようというものでもなく…。
 諸星大二郎さんは、『生命の木』で隠れキリシタンを素材にし、『暗黒神話』で古代の石造物を素材にしていましたね。後者では、オリオン座星間雲のネタも印象的でした。ということで、つげさんや水木さんだけではなく、諸星さんや星野之宣さんも好きです。最近『偽書「東日流外三郡誌」事件』(斉藤満政 著)を読んで、『石神伝説』(とりみき 著)という諸星・星野テイストの漫画があることも知り、これも読んでみようと思っています。(とり氏の『山の音』は読んでいます)

_ maekawa ― 2007/10/23 13:17

斉藤満政 著→斉藤光政 著 の間違いでした。なお、『偽書「東日流外三郡誌」事件』は最高に面白い本です。

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