5OSMEの発表から2010/07/17 13:26

前川紙
 5OSME(第5回折り紙の科学・数学・教育国際会議)では、ほぼ数学関連のセッションに参加していた。いわゆる公理系(折り紙作図の基本操作)に関するものが多かった。並行セッションなので、工学系、デザイン系、教育系の発表はあまり聴けずに残念。

 写真は、舘知宏さんの「Degenerative Coordinate in 22.5 degrees Grid System」(22.5度の格子系において縮退する座標)での図である。川崎敏和さんのいうところの「前川紙」を扱ったもので、折り目を22.5度の倍数にした場合に、どのようなところに頂点が集まるかを見たものだ。基本的な操作が生み出す複雑性といったところである。基本角度を変えるとどうなるのかに関しても触れらていたが、22.5度は、シンプルな秩序と複雑さの合間にある、かなり「優れた」ものであることを再認識した。

シンガポールの建築2010/07/17 13:30

シンガポールの建築
 シンガポールは、建築の見本市みたいなところのある街だった。写真左上、弦巻曲線を使った「The Helix」と名付けられた橋の向こうに見えるのは、50階超の三連のビルを「橋桁」にした空中庭園である。この舟形の構造物の上部は、オープンエアになっていて、木も植えてあれば、プールもある。

 ほかには、敷き詰め模様で壁面を装飾したビル(写真右上)に、フラードームをやや自由曲面化したドーム(写真左下)など。後者のドームの三角形の面には四面体の二面を使ったテント状の装飾があり、ドリアンのようなトゲトゲになっている。

 東京にも奇抜な建築が多いが、シンガポールも面白い。

カップ運び用取っ手2010/07/17 13:33

カップ運び用取っ手
 5OSMEの会場・シンガポール経営大学のカフェテリアにあった、コーヒーカップを運ぶための取っ手である。初めてみるもので、何気ないが面白い。