都道府県のマークベスト32010/03/11 22:58

都道府県のマークベスト3
 以前撮った写真を見ていて、思いついたこと。
 東京の自宅の近所に、武蔵野の森公園という公園があり、そこに、「ふるさとの丘」という、全国の道府県の石がその道府県のマークとともに展示されている屋外施設がある。
 地域ゆかりの石というのも興味深いが、ここでは、各道府県のシンボルマークに着目し、その、個人的なベスト3を発表したい。
 なお、全都道府県のマークは、都道府県市区町村というページでも見ることができる。

1位:北海道
理由:七角形を基本にしているのが珍しい。

 「開拓使が使用した北辰旗と、当時着想されていた七稜星のイメージを現代的に表現したもの」(栗谷川健一氏デザイン 1967年制定)ということで、描きかたも公開されている。正七角形は、定規とコンパスでは作図できないので、その描きかたにも、「大円の円周を点Aを起点として7等分した点をそれぞれB、C、D、E、F、Gとする」とのみある。分度器を使えということだろう。それも、51.428...度と割り切れないけれど。
 北辰旗、すなわち北極星を表す旗は、もとは五芒星で、いまでもサッポロビールや雪印に引き継がれている。また、「当時着想されていた七稜星」というのは、明治の初め、開拓使次官であった黒田清隆の案によるものとのことである。その、採用されなかった七芒星(七稜星)が、1967年によみがえったのは、道旗を制定するさいに、赤い五芒星が、ソヴィエト戦闘機のマークなど、共産圏を彷彿とさせたからではないかと想像する。黒田清隆がなぜ、七芒星を主張したのかはわからない。北斗七星からの連想だろうか。

2位:茨城
理由:らせんが美しい。この写真の石細工では、図と地の太さが異なるが、「正しいマーク」のらせん部分は、ほぼ、蚊取り線香のように、自己補対になっている。

 「ばらを基本モチーフに、開き始めたばらのつぼみをダイナミックに象徴化」(永井一正氏デザイン 1991制定)したものとのこと。

3位:福岡
理由:ひとつの輪が、宝結び的に図形を描いているさまは、国際あやとり協会(International String Figure Association)の会員(最近復帰した)としてはずせない。聖ヨハネの腕、聖ハンス十字の五角形版とも言える。

 「県の花"うめ”を形どり、県の発展と県民の融和を表しています」(1966年制定)とのこと。左周りと右周りが考えられる。どっちが右か左かは定義にもよるが、このマークは、五カ所を「左に」ねじったと見るのが自然だ。道真は右大臣なのに。

次点:青森と静岡  地図を抽象化した2県。