弦巻と渦巻2009/02/26 22:13

弦巻立方体
 『多面体と宇宙の謎に迫った幾何学者』(シュボーン・ロバーツ著 糸川洋訳)からの話題をもうひとつ。
 『面之體圖』(追記:正しくは、『面及體圖』 ) でも触れたように、「弦巻線」は、しばしば「渦巻線」と混乱して使われるが、コクセターさんもこれが気になっていたらしい。1967年に、『なぜ大半の人が弦巻線(helix)を渦巻線(spiral)と呼ぶのか』という講演をしているのである。『なにゆえに円が楕円に見えるのか』という講演や、名著の誉れ高い『射影幾何学』の刊行と同時期なので、射影幾何学の話なのだろう。内容は残っているのだろうか。
 弦巻と言えば、世田谷区に弦巻という地名があるが、その弦巻で渦巻を見つけた。1ヶ月ぐらい前、このブログで、渋谷区立幡代小学校の屋上に螺旋が描かれていると書いたが、その後、小学校の屋上の螺旋というのは、ほかにもたくさんあることがわかった。わたしの母校にも描かれていたし、弦巻三丁目の世田谷区立松丘小学校にもそれがあったのだ。
 なお、写真は、√2長方形一枚折りの「弦巻立方体」という作品である。