イモガイの模様 ― 2009/01/15 00:15

小田急デパートの扉に関して、模様の細部がさらに小さい「ウロコ」になっているという発見にばかりとらわれていたが、大きい三角形の構成も面白いのである。デザイナーが「気持ちのよいかたち」ということで配置したのだろうけれど、これは、たしかに、セル・オートマトンでできるかたち、たとえば、イモガイの模様の空白部分の現れかたに、じつに似ているのだ。
で、引き出しの中を探したら、あった、あった。数すくない「面白いかたち、実物コレクション」に、三個だけ貝殻があったが、そのひとつがこのイモガイ(左下)なのであった。うーん、似ている。
ひび割れ模様 ― 2009/01/15 01:32

近藤氏は数年前に再刊された『キリンのまだら―自然界の統計現象をめぐるエッセイ』(平田森三著)にも解説を寄せていたが、そこで、キリンの模様がひび割れ現象の結果であるという説は直接は否定されたが、チューリングの理論に、いわば止揚されたのである、という旨のことを書いていた。
なお、手元にこの本がないので、細部は確認していないが、マスクメロンの模様というのは、じっさいに「ひび割れ」だということも書いてあったはずである。
写真は、7・8年前に撮って、わたしのPCの中にあったマスクメロンのアップと、うちにあった貫入模様(ひび模様)の茶碗(茶渋もついているねえ)、そして、東京目黒区某所の道路(Google Mapから)のパターンである。これらのパターンに共通する特徴は、線がほぼ直角になっているということである。
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