ラジアン池2007/10/09 00:25

 20、50ペンス硬貨の縁が円弧になっている、という前の記事を読んだ妻が、出身高校(都立戸山高校)の「ラジアン池」の話を始めた。一見三角形に見える池が、実は1ラジアンを表しているという、高校の名物なのだそうだ。
 ラジアンというのは、角度の単位で、360度=2π(6.28....)ラジアンである。角度を半径1の円弧の長さで表したもので、これを使うと式がすっきりするので、技術者、研究者は日常的に使っている。1ラジアンは60度よりわずかにせまい57.29...度だ。
 それにしても、なんでラジアンなんだろうと思ったが、同校は旧制中学時代、東京府立第四中學校(四中)であり、四と中の字を組み合わせた校章(右図)を使っていた。これがπ中と読める、と、まあ、そんな話に由来するらしい。
 ただ、池ができたのは新制になってからである。また、なぜ半円形(πラジアン)ではなく、1ラジアンなのかは、わかるようでわからないが、池の形状は、つまり、上の左図である。さらにネットで調べたところ、ラジアン池は、2005年の校舎改築のさいにつくりなおされ、水面は(2π-1)ラジアン(中央図)になっていた。(都立戸山高校・1956(昭31)年卒業生のページ