『変格折り紙』2012/01/08 11:03

正十二面体モデル
変格:変格活用の略。
変格:本来の格式・規則からはずれていること。(大辞林)
変格:本格に対する語。戦前、「本格探偵小説論争」において、推理の要素が少ないが「探偵趣味を多分に含んでいる小説」を、甲賀三郎氏が、そう呼んだという。

最近、正方形でない用紙のモデルばかり考えている。年末にできた2011年最後のモデルも、それであった。「不切正方形一枚折り」的には、「変格」なのだが、幾何学的には「純粋(genuine)」なものを目指している。

まずは、正六角形を対称面にして、表裏同等の正十二面体をつくってみたものだ。なんでいままで試していなかったのか。六角形の面が見えるように透明素材でつくったが、こうした素材でつくると、影も面白い。

そして、内接する立方体を「見せる」正十二面体である。透明素材でなくても内接する様子が見えることをアイデアの中心にした。6枚組である。同じものを正方形用紙からも折りだすことも試みて、一応できたけれど、どうしても無理矢理な感じになってしまった。