ダイヤモンド富士2012/01/30 23:53

富士に沈む夕日
前にも書いたように、東京多摩地区にある自宅から、富士山が見える。

富士山の東北東に位置するので、山頂にちょうど日が沈む、いわゆる「ダイヤモンド富士」も、年二回11月と1月に見ることができるはずなのだが、毎年見逃してきた。

これを見るためには、(1)東京の自宅に居合わせる。(2)忘れない。(3)晴れる。という三つの条件がある。「自宅に居合わせる」というのは、変な言い方だが、留守にすることが多く、日没時刻が17時頃と早いのも待機を難しくしているのである。
また、案外大きいのは、「忘れない」だ。いままで、だいたいこの季節と思っていただけで、きちんと確認していなかったので、気がつくと日が過ぎていたのである。そこで今回は、ほぼこの日になるという日を概算した。すると、その日は自宅にいられることがわかった。そして、その日は天気がよかった。
というわけで、おおいに期待したのだが、残念ながら、日没の時刻がくると、わずかに日が過ぎていることがわかった。概算に使った方位角がすこし違っていたのである。

それでも、山際をすべるようにして沈む夕日は美しかった。この秀峰が噴火して山容が崩壊してしまったたら悲しいなあ、なんてことも思った。いっぽうで、どうせいつか噴火するのなら、生きているうちに見てみたいと、不謹慎にも思ってもいるのだった。