4D2UとFreeBSDと折り紙2007/07/21 19:48

 3月にオープンした国立天文台のドーム式立体映像シアター4D2Uに行ってきた。
 この日のコンテンツは、「宇宙の大規模構造」。地球を離れ、太陽系を離れ、銀河を抜け、銀河団の泡構造までという映像である。細部に最新の観測や理論の成果が使われている。チャールズ&レイ・イームズの傑作短編映画「パワーズ・オブ・テン」の21世紀立体版だ。
 4D2Uは、天文学における応用科学・実学というのはエンターテインメントであるということを、本家の国立天文台がど真ん中の直球で見せた施設である。天文学そのものがエンターテインメントだと言えば、そうかもしれない。…わたしの日常業務はそうでもないけれど。
 観覧後、この、4次元デジタル宇宙プロジェクトのメインメンバーのひとり、国立天文台の小久保英一郎さんと話をしてきた。会うのは初めて。
 なんの話をしたかというと折り紙についてである。これは、小久保さんがFreeBSDというOSのエバンジェリスト(伝道師)であることに関係しているのではないかと思っていた。Linuxのマスコットのペンギンは有名だが、FreeBSDのそれは、赤い小悪魔なのだ。ひとづてに、小久保さんが「悪魔の作者の前川氏に会ってみたい」と言っていると聞いたとき、てっきりそちらのほうだと思ったのだが、まったく違っていて、氏は『季刊をる』を購読していたなど、折り紙好きだったのである。スクーバダイビングもする小久保さんは、帆のようなディスプレイを持つ魚「ヤマドリ」を折ってみたい、だれか折ってくれないかと言っていた。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
スパム対策:このブログの作者は?(漢字。姓名の間に空白なし)

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://origami.asablo.jp/blog/2007/07/21/1670832/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。