『本格折り紙』図のミス ― 2007/08/05 17:28
「イルカ」38ページ 11, 15, 16図 青で示した部分が、正しくは、ある。指摘してくれた、Yさん、Kさんありがとうございました。
「龍」132ページ43図〜46図 134ページ79図 赤で示した部分は、正しくは、ない。
(上の図は43図だが、他も同様)
広島の千羽鶴 ― 2007/08/06 23:59
冷徹に考えれば、小さな紙を折り畳んで鳥の形をつくることだけで、白血病を治すことなどできない。争いのない世界を実現することもできない。しかし、そこに込められた祈りを軽んじるのは愚かなことである。絶望的な状況の中で希望を持つことは、そのこと自体、ある種の勝利なのである。自分の文章、しかも、えらく美文調だけれど、『まだまだ折紙散歩』−いつも見ていたヒロシマ−(『折紙探偵団』75号) から引用。
広島市の中心街は紙屋町という。爆心地の旧市街名は細工町という。街はまさに紙細工のように燃え盡きた。だが、ひとりの少女の無垢なる思いと、その死を悼む者たちの祈りによって、焦土から生まれ変わった「平和」の二字を冠する緑豊かな公園に、一羽の折鶴が翼を広げた。その折鶴は、鎮魂のモニュメントであるとともに、未来への道標でもある。
とくにこの日に合わせたわけではないのだが、今夕、『夕凪の街 桜の国』(こうの史代原作、佐々部清監督)を観てきた。わたしも背筋を伸ばそう」という思いを呼び起こされた。
映画の中身からすると、そこに注目するのはどうかとも思うが、お盆を前に紙細工で飾り付けられた墓地のシーンを見て、そうそう、これは「紙民俗研究家」として調べたいと思っていたテーマなんだという思いも呼び起こされた。この習慣は各地に見られるが、瀬戸内と東北に顕著なような気がしている。
第13回折紙探偵団コンベンション ― 2007/08/20 10:27
個人的には、未発表の新作2点の講習と、「√2の話」という講義をした。作品は「リス22.5」と「ティラノサウルス・"RECT"」なるもの。
リスは、パズル的な工程が特徴の作品である。講習に参加したアン・ラビンさんが、「ヘンな折りかた」と言っていた。ある意味、最高のほめ言葉。ティラノサウルス・レックスならぬティラノサウルス・RECTは、規格化された長方形(rectangle)を使ったものである。
時間がつくれず、ひとの講義・講習を聴くことはほとんどできなかったが、ひとつだけ、立石浩一さんの、大学での折り紙講座の概要を説明するものを聴いた。講義要旨のラインナップ、学生(英文科)のくいつきぐあいなど、ひじょうに興味深い話だった。大学で本格的に折り紙を教える時代が来ているということだけでも感慨があるが、歴史・数学など含めてあれだけ濃い折り紙の講座をしている大学は、神戸女学院大学だけであるのはまず間違いない。
展示作品は、面白いと思ったものがたくさんあったが、写真は一枚も撮っていない。
折鶴モノのコレクターとして、オークションでの収穫もたくさんあった。折鶴のかたちをしたクリスマス用のイルミネーションランプ(初音みね子さん出品)が一番の珍品である。
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