感想2007/07/28 10:04

 『本格折り紙』の感想が耳にはいり始めた。恬淡(てんたん)としていたいのだが、今日だけ、簡単に。
 わたしが手をまわしたのではないかと疑われそうな絶賛もあるが、やはり「難しい」という感想もあった。それは、作品自体でもあり、図や説明でもあるだろう。しかし、「難しい」と言っていたひとが、「わかった」とひざを打つことになるという、著者にとって最高の喜びもあった。あとがきにも書いたように「わたしの個人的な「ユリイカ!」(わかったぞ!)を多くのひとと共有したい」というのが、本をつくった大きい動機なので、これはなによりうれしかった。
 解説部分については、過剰なものと見るひともいるだろうが、三浦公亮先生からの「かこみの部分がとてもよく、参考になります」というコメントが、ほんとうにありがたかった。逆に、物足りないというひともいるかもしれない。
 今週末には、日本折紙学会の隔月機関誌『折紙探偵団』の最新号も発行される。エッセイを連載中である。ふだんのわたしを知るひとからは想像がつかないだろうけれど、自分の文章が載った雑誌などは、面映ゆくてしばらくは身の回りから遠ざけてしまう。こうしたネットの文章にはあまりそういうことはない。なぜなのだろうか。

誤植22007/07/28 22:29

「浜の真砂は尽くるとも、世に誤植の種は尽きまじ」ということで、『本格折紙』の誤植のお知らせです。
100ページ:図51説明 図43,44(誤)→ 図48,49(正)
145ページ:図125説明 触覚(誤)→ 触角(正)
一番目は、図の説明なので、より重要。