『おもしろサイエンス 折り紙の科学』など2019/03/31 10:03

『おもしろサイエンス 折り紙の科学』
奈良知惠さんから、『おもしろサイエンス 折り紙の科学』(萩原一郎・奈良知惠著)をご恵贈いただいた。折り紙設計の歴史の記述もあるので、「悪魔」の展開図なども載っているが、折り紙の工学的応用などを概観するのにとてもよい本だ。まだ、きちんと読んでいないけれど。

◆『ペレの住民』
折り紙の工学的応用といえば、『紙の動物園』でおなじみのSF作家・ケン・リュウさんの最新短編集『生まれ変わり』(古沢嘉通・他訳)所収の『ペレの住民』に、以下の記述があった。

上陸チームは広がって、ペレの最初の視察に向かった。(略)形状記憶合金の壁と構造部材は、太陽の光を浴びて折り紙のようにひらき、あわさって、居室や集会室、ドーム、塔、ソーラー・パネルを形作った。(古沢嘉通訳)

太陽光による(?)セルフ・フォールディング構造である。近未来にいかにもありそうな、オリガミ工学だ。

なお、『ペレの住民』は、おとめ座61番星の惑星へ移住するため、150人を乗せた準光速宇宙船の旅を描いた短編だ。原著は2012年だが、残念ながら最新の知見では、最も可能性の高い「おとめ座61番星b」にも生物圏がある可能性は低い。しかし、(タネ明かしをしてしまうと、)この話にでてくるのは、レムの『ソラリス』的、フォワードの『竜の卵』的なものなので、つじつまは合って(?)いるのである。

◆吾唯アホを知る
「吾唯知足」(吾唯足るを知る)というのは、図案的に面白いのだが、龍安寺のつくばいにあるそれは、水戸光圀の寄進だそうで、それを思うと、権力者の押しつけ感もあって、やや説教くさい。要するに、贅沢すんな、身の程わきまえろ、ってことですかと。

で、考えてみた。「口」を偏や旁にする漢字は他にもある。ならば、「呆」の字はどうだ。「吾唯ボケを知る」「吾唯アホを知る」  こちらのほうが、無知の知という意味で、深いような気がしてこなくもないぞ。
吾唯呆知

(なお、検索すると、「吾唯知呆」を思いついているひとはすでにあった)

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