凧のマーク2012/11/27 22:00

凧のマーク
岸本佐知子さんのエッセイ集・『なんらかの事情』に、「カルミック」のことが書いてあった。
私はいま、ひそかに気にかけているものがる。<カルミック>だ。公共のトイレで昔からよく見かける、便器の配水管の途中から枝分かれして壁に取り付けてある、あの小さな銀色の箱。あれはいったい何をするためのものなのか。あの上部の穴の部分からいい匂いが出てくるのだろうかとか、あそこが実はマイクになっていてすべてを録音しているのかもしれないとか、いや逆に緊急時に放送が鳴り出すスピーカーではないかとか、子供の頃からいろいろに推理し、大人に質問してみたりもしたが、答えの出ないまま現在にいたっている。

そうか、あれは、女子トイレにもあるのか。わたしは、謎を謎のまま自分の中に飼いならす耐性が高くないので、あれはなんだろうと気になって調べたことがある。というわけで、なにをするものなのかはだいたい知っているのだが、マークと社名の由来に関しては、ずっと気になっているままである。マークは、Calmicの「i」のところが尻尾の一部になっている凧 - 西洋風の四辺形の凧 - で、直角二等辺三角形ふたつと22.5度67.5度直角の三角形ふたつによって構成されているものだ。折り紙においてきわめて重要な三角形なので、マークをぼんやり見つめながら、「22.5度系の作品だなあ」と、これまで何度も思ってきた。公共トイレという空間で写真を撮るのがはばかられることもあり、記憶の中だけにあるものだったが、今回WEBサイトから模写してみた。

calmicの意味についても、あらためて考えてみた。会社のサイトを見てもわからないので推測してみた。
cal : calm(落ちついた)mic : micturition(排尿)というのはどうだろう。
つまり、「用を足すときはあわてるな」ということである。

コメント

_ (未記入) ― 2013/10/27 03:18

もともとイギリスの会社なのですが、Calmicの語源の意味は社員でもわかりません。しかし現在のKite(凧)マークになったのは1980年代ではないかということ。以前はユニコーンのロゴだったので。

_ maekawa ― 2013/10/29 22:01

社員さんでも謎なのですね。

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