寛永通宝2010/07/29 19:17

武川町三吹の道祖神
 先日、北杜市武川町三吹の道祖神で、古銭が供えられているのを発見した。寛永通宝と思われる。寛永通宝は、1953年の「小額通貨の整理及び支払金の端数計算に関する法律」施行まで、1厘または2厘(1/1000 1/500円)として法的にも通用していたというので、それほど驚くことはないのかもしれないが、近年つくりなおされたらしい真新しい石祠との対比が面白かった。

 この日は、ちょっと旧甲州街道等をたどって、道祖神を探したのである。道祖神発見のひとつの目安になるのが、前にも書いたが、「火の見櫓・道祖神隣接の経験則」である。この武川町の道祖神もそのひとつで、火の見櫓のすぐ下にあった。火の見櫓というのは近代になってからのものだが、これは、道祖神が火伏せ霊験を持つ秋葉権現を兼ねる場合があることに関係しているようにも思われる。