3-D MIRASCOPE ― 2009/03/15 11:39
『北越雪譜』 ― 2009/03/15 11:42
冒頭近く、「許鹿君の高撰雪花図説に在る所、雪花五十五品を謄写す」として、許鹿君(土井利位(どいとしつら))の『雪華圖説』の雪の結晶の図を写し(写真)、なぜそれが六角(と図では円弧)からなるのかを考察しているのだが、曰く、「円は天の正象、方は地の実位也。天地の気中に活動する万物悉く方円の形を失はず、(略)天地の象をはなれざる事 子の親に似るに相同じ」云々とあり、方:陰、円:陽のほか、偶奇を陰陽にあてはめてるなどして、雪は天(陽)と地(陰)の間にあるものなので、円と方のかたちを継いであのかたちなのであろう、みたいなことを言っているのである。今日の科学的視点ではトンデモと言えるが、こういう考え方が一定の説得力を持っていたということは、「民俗学的図像学」を考える意味では大きい。
『北越雪譜』を読もうと思ったのは、最近、近世の随筆にハマりつつあるからだが、ぱらぱらとめくっていて、『斎の神勧進』『斎の神祭事』という、道祖神の話を見つけたからでもある。
このほかに、「丸石関連」では、イボを取る石打明神、住職がみまかる前に近くの川に必ず丸い石が見つかってそれを墓石にする永谷寺、なんて話もあった。後者には、「是を無縫塔と名づけつたふ」とあったが、通常、無縫塔というのは、上部がわずかに膨らんだ円筒の墓石のことである。いまも五泉市にある永谷寺の住職の墓標は丸石なのだろうか、と気になる。
また、この本は、妻曰く「あらこの本、おとうさんが好きだったの」ということで、岳父の愛読書ということだった。










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