夏のイベント2019/07/23 22:39

毎夏の折り紙界最大のイベント。「参加受付中」と書こうと思ったら、今日、定員を超えたために受付終了。どうも。初中級教室のために、「こぐま」という新作を考えた。例年のように、この他に、幾何作品と講義を申し込んだ。
こぐま

折り紙教室中級編 - 龍を折ろう!-
場所:府中郷土の森(東京都府中市)
時日:8月12日(月、祝日)10:00-12:00、および、13:00-15:00
参加費:300円(別に博物館入場料)
要、事前申し込み。当日、図も配布。
けっこう難しい作品なので、どういうひとが集まるのか、すこしどきどき。
龍

先日、東京ステーションギャラリーで開催中の、メスキータ展を観てきた。エッシャーの師匠にして、アウシュビッツで亡くなった版画家の、日本初の回顧展だ。
Mesquita

Mesquita図録

◆どこかにいい国が
八ヶ岳山麓では、6月の末からヒグラシの声を聞くようになった。写真はヒグラシの抜け殻である(たぶん)。
ヒグラシの抜け殻(たぶん)

かなかなのかなをかなしく鳴きをはる 加藤洋子

この世より滅びてゆかむ蜩( かなかな)が最後の〈かな〉を鳴くときあらむ 柏崎驍二 

七十二候の「寒蝉鳴」における、ツクツクボウシとヒグラシの混同に関しては、以前このブログにも書いた。ヒグラシは秋の蝉ではない。そこでも引用した、山村暮鳥の「かな かな かな かな どこかにいい國があるんだ」という詩は、先日、『セミ』(ショーン・タン著、岸本佐知子訳)を読んだときにも連想した。暮鳥はクリスチャンなので、この「國」は、神の国のことだろう。しかし、わたしには、この言葉が、「どこにもいい国なんてない」という反語として響く。