ギョームガイなど ― 2015/10/13 22:45
オウムガイと「業務外」が似ているので、アイコンをつくってみた。
◆野球オフシーズン
クライマックスシリーズのタイガースに関しては、前田大和選手のファインプレーで満足した。去年と同じ感想である。この成績で日本シリーズにでるのもどうかと思うし、野球観戦に削がれる時間が減るので、むしろほっとしている。
◆「萩の月」の5個パック
仙台土産の定番に「萩の月」というお菓子がある。その5個パックが写真のようになっていたのが面白かった。個別の箱の絵柄には縦型と横型があるが、これは裏表でそうなっているのである。
◆八面半八面体
先日の「八面半八面体」を、正方形用紙12枚組み(写真右)にしてみた。モデルの特徴であるモジュールのつながりかたの面白さが伝わりにくいかとも思い、1:2の長方形用紙で、中を抜いたモデル(写真左)もつくってみた。前例がありそうな気もしてきたが、悪くない。用紙形は1:√3で足りるが、1:2としたことで、内部の「ひっかけ」ができて、強く組むことができる。
◆『ユニット折り紙カルテット』
連休は、『数学セミナー』の原稿と『折紙探偵団』154号の『ユニット折り紙カルテット』の図を描いていた。『...カルテット』は、正二十面体と正十二面体をベースにしたモデル。隔月誌での、布施さん、川崎さん、川村さんとの4人での連載なので、8ヶ月に1回の担当である。
◆ニュートリノ
ニュートリノの質量の話に関して、古い知識で「暗黒物質と関係があるの?」と天文学者に訊いたところ、暗黒物質の候補としては、ほぼ除外されたとのことであった。そうだったのか。
ニュートリノと言えば、かつて神岡町(現・飛騨市)に同名のコンビニエンスストアがあった。客との「相互作用」が薄かったようで、閉店したらしい。
◆一億火の車
震災のときは戦時中の作家の日記などを読んでいたが、最近は、古典的な社会評論が読みたくなる。
『日本思想史における問答体の系譜』(『忠誠と反逆』丸山真男)を立ち読みしたのをきっかけに、中江兆民の
『三酔人経綸問答』を読んだところ、一種の予言の書になっていて驚いた。国粋主義者のカリカチュアとして描かれているだろうと予想していた「三酔人」のひとり「豪傑君」も、のちの石原莞爾を思わせるリアルさがあった。というより、石原莞爾もこれを当然読んだと思われる。
中江兆民の号は「億兆の民」からきているとのことである。これまで地球上に存在した人類の累計は1千億ぐらいと見積もることができるので、「億兆の民」という言い回しは、案外、科学的(?)に悪くない。
「億兆」という表現では、(一億ではなく億兆にした理由はいまひとつわからないけれど、)以下のものを見たことがある。
「屠れ英米われらの敵だ 進め一億火の玉だ」
→「むかし英米我らの師 困る億兆火の車」
戦時標語のパロディでは「贅沢は敵だ!→贅沢は素敵だ!」「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ→足らぬ足らぬは夫が足らぬ」が有名だが、この「火の車」は、永井荷風の1941年12月12日の日記に記されているものだ。荷風は「或人戯(たはむれ)にこれをもじり」と書いているけれど、本人によるものかもしれない。
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