近所で国体をやっている2013/09/29 19:40

昨日、『あまちゃん』の最終回を視たあと、しばらくすると、窓の外から同ドラマの挿入歌・『暦の上ではディセンバー』が聞こえてきた。自宅近くの味の素スタジアムで国民体育大会の開会式があり、そのイベントから漏れる音らしいと、徒歩数分のイベントスペースに行くと、「アメ横女学園」の影武者・ベイビーレイズが歌っていた。「いま熱い」グループなのに、広報が行き渡っていなかったのか、観客はそう多くはなかった。
国体イベント

会場の周囲は、開会式にやんごとないひとが来ることもあり、私服、制服あわせて警察官がぞろぞろしていた。

大会のキャラクターはユリカモメの「ゆりーと」というのだけれど、そういえば、いまはなき東京都立大学(現・首都大学東京)の校章もユリカモメ(都鳥)だった。

白き鳥の嘴と脚と赤き しぎの大きさなる 水の上に遊びつつ魚を食ふ 京には見えぬ鳥なれば みな人見知らず 渡し守に問ひければ これなむ都鳥と言ふを聞きて
 名にし負はばいざこと問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと
とよめりければ、舟こぞりて泣きにけり

『伊勢物語』のこの段、都鳥の名で京を偲ぶ話は有名だけれど、あらためて考えると、「京には見えぬ鳥」(みやこにはいない鳥)が、なぜ都鳥という名前なのか、謎である。実は、渡し船の船頭さん、適当なこと言ったんじゃないの。

国体のイベントスペースには、出張した「すみだ水族館」や、バンダイのガンダムジオラマなどもあり、官製の大規模イベントは、いろんなところが金を出すなあ、と。

国体反対デモ
いっぽう、「国体反対! 税金無駄遣いするなー!」のデモもあったことに、「ああ、日本は民主体制だ」と妙に安心した。

夕方には、ブルーインパルスT-4の曲技飛行。
Blue-Impulse
金曜日に、三鷹で仕事をしていたときにも、爆音が聞こえた。強くブルーインパルスに興味があるわけではないけれど、せっかくうちの真上を通るのなら、観ておきたかったので、この日はすこし予定を変えた。

新作をいくつか2013/09/29 19:44

ぼちぼちと折り紙の新作ができた。
サンショウウオ
サンショウオ。すでにあった構造の変更だけれど、いい味がでた。尾が短いのは、一度切れて再生中なんだろうな、きっと。

15度ユニット
15度折り目のユニット折り紙をいろいろと試している。

色鉛筆市松キューブ
15度折り目ユニットのひとつ。「色鉛筆市松キューブ」。色鉛筆模様は、組むと見えなくなる。

フラクタルぽい折り
『数学セミナー』の記事を書いている過程でできた、フラクタルぽいモデル。理論上でも無限には折れないのでフラクタルではない。用紙形も特殊。

観測所の学生さんからのリクエストでつくった、「リトルチャロ」(NHKの英語アニメショーンの犬)もけっこううまくできた。

『浜村渚の計算ノート』2013/09/29 19:45

上原隆平さんから「研究のネタが使われているライトノベルがあるんだよ」と、聞いていた『浜村渚の計算ノート-4さつめ-方程式は歌声に乗って』(青柳碧人著)を読んだ。同シリーズは、上原さんのネタが使われる前にも書店で手に取ったのだが、読んでいなかった。数学ネタのエンターテインメントは、最近では、周木律さんの『眼球堂の殺人』『双孔堂の殺人』、積ん読リスト(?)には、復刊された、「本格的数学ミステリ」『バナッハタルスキの密室: 数学者シャーロック・ホームズ』(瀬山士郎著)もあるのだけれど、このシリーズはおじさんとして手がだしにくかった。でも、読んでみると面白かった。

上原さんのネタは、折り紙の科学・数学・教育 研究集会(4回10回)、『折り紙の科学第1号』で、研究過程を見ていたので、にやにやである。

なお、物語中で、特殊コーティングした折り鶴を武器にする話があるが、これには、次の疑問がわいた。
アン・ラヴィンさんのものと違って、コーティングの違いだけで素材が大きく変わらないとなると、折り鶴は、質量不足で投擲には向かない。
・折り鶴を、投擲ではなく飛行させる場合、翼を後退翼にするなど、変形を行わないと、回転してうまく飛ばない。(飛行可能な折り鶴の変形にはわたしの成果も関わっているので、取り上げてくれるとうれしかったのに…)