太陽の折り紙2013/04/23 22:14

太陽の折り紙
わたしの『本格折り紙』という本では、個々の作品にテーマを設定し、かつ十二支や歳時記的なものなど、関連を持ったものを採用するといった方針で作品を選択したのだが、いろいろ悩む中で、作品選択の隠れたつながりのようなものも考えた。

そのひとつとして、カモノハシと太陽を載せようかと本気で悩んだ。なんのこっちゃと思われるだろうが、これは、UNIX系オペレーティングシステムに関する話である。それらのOSのいくつかにはマスコットがある。たとえば、Free BSDが赤い悪魔の子で、Linuxがペンギンである。悪魔とペンギンを採用したので、Darwinのカモノハシ、そしてSolarisの太陽(これはマスコットではないが)もどうだろうかと思ったのだ。まあ、載せたとしても、たぶん誰にも理解してもらえなかったこだわりである。

なお、カモノハシは、ずいぶん前だけれど創作したことがある。

そして、太陽は創作したことはないけれど、折り紙の太陽と言えば、ピーター・エンゲルさん作の顔のある太陽(写真左)が自宅に、以前太陽の研究者にもらった、その構造を理解するための折り紙(写真右)が職場に飾ってある。後者は、中心部に、フィラメント、黒点、その外側に光球、さらにその外側の八つの三角形には、電波、プロミネンス、X線、フレア、紫外線、磁場、イオン放射、コロナホール、一番外側にコロナ、中を開くとコアと書いてある。