『散歩歳時記』2008/09/28 17:30

『散歩歳時記』
 毎日すこしづつ読んでいた『散歩歳時記』(佐伯一麦著)を読み終わった。表紙の絵(柄澤齊氏)が紙ヒコーキになっているのは、折紙者の琴線に触れなくもないが、内容に相応しい装丁ということなら植物画などかも、とも思った。
 著者の小説家・佐伯一麦氏のパートナーは染色作家である。四季の自然に親しむアーティストの夫婦ということで、読んでいる間中ずっと、友人の版画家・鳥海太郎さんと折り紙作家・布施知子さんを連想していた。そういえば、ふたりの展覧会を紹介するのを忘れていた。9/30までである。(ギャラリーおりがみはうすにて)
 本書と折り紙の関係をもうひとつ。佐伯夫妻の友人・吉田幹子さんが、ノルウェーで「自閉症の子供たちに折り鶴づくりを通して心を開かせる努力をしている」という記述があった。