閑そうにしか見えない日々2012/02/29 00:49


ニンジンとウサギ
某月某日
講習会用の難しくない折り紙作品を考えた。「キツツキ」をつくっていたのだが、なぜか「ニンジン」ができた。ニンジンとくればウサギかなと、似た構造(?)の折り目で、「ウサギ」もつくってみた。

Bow tie Unit
某月某日
ボツにしていた正二十面体構造のモデルが、ちょっとしたアイデアの変更でよみがえった。ボツにしていたのは糊づけが必要だったからである。ユニット折り紙において糊を使うことは、一枚折りで鋏を使うことよりもはるかに抵抗が大きいのだが、ほかのひとはどうなのだろうか。このモデルには、別の組み方もあった。

某月某日
3Dの見せ場なんだろうな、と考えながら3D映画の2D版を観るのは、ちょっとくやしい。

某月某日
読みかけの本が何冊もあるのに、また、本を買って読み始めてしまった。『枝分かれ 自然が創り出す美しいパターン』(フィリップ・ボール著 桃井緑美子訳)と、『白秋望景』(川本三郎著)。並べて書くと、いかにも脈絡がない。

『種子のデザイン 旅するかたち』
某月某日
『寺田寅彦 漱石、レイリー卿と和魂洋才の物理学』(小山慶太著)で、寅彦の論文「藤の種子の自然放散機構について」の概要を知った。植物の種の不思議に関しては、先月、INAXギャラリーの「種子のデザイン‐旅するかたち‐ 展」(図録)を見て、その播種機構の多様性に感心してきたばかりだ。オーストリアに生息するハケアやバンクシアは、山火事による乾燥でしか実が弾けないという。図録の表紙の写真・北アフリカ産のツノゴマもすごい。

某月某日
フェルマーの最終定理の現代数学的でない証明があったら面白いけれど、まあ、ないだろうなあ、と、『数学に魅せられた明治人の生涯』(保阪正康著)を読みながら、考えた。この本は、ノンフィクションというより、モデル小説に近い感じだが、波瀾万丈でもあり平凡でもある、主人公の一生が味わい深い。

某月某日
某氏から、オランダでの研究生活の話を聞いた。ライデン市にシーボルトハウスという日本コレクションを展示する施設があるそうだ。シーボルトコレクションのリストには、和紙関係、折り紙関係のものはあったはずだが、展示物にそれはあるだろうか。

某月某日
「生きて行くことは案外むずかしくないのかも知れない」という文章を、『才子佳人』(武田泰淳)の冒頭だと思っていたが、『蝮のすえ』のそれだった。「あれは太宰をまねたんだよ」と武田氏がどこかに書いていたようにも記憶するのだが、それが何だったのかは見つからない。

某月某日
カレイダグラフは、重回帰分析はできないのか…。(と思ったら、table関数というものを使うと、できることが判明。便利。 3/1)

某月某日
天球座標に、緯度経度の組み合わせ(赤経赤緯、銀経銀緯)ではなく、北極南極を通る経線と東極西極を通る横経線(?)という二種の大円の組み合わせによるものがないのはなぜだろうかと、ふと思った。そのほうがすっきりしないかと。しかし、これがだめな理由はすぐにわかった。経線と「横経線(?)」が重なるところがあり、その線上では、座標位置を示すことができないのだ。

2月29日
一日得したという日をすごしたいものである。