『綺想宮殺人事件』 ― 2010/07/25 11:36
往路の機上で読み終えた。探偵小説愛があふれる怪作だった。
同書の「テーマ」は衒学。
衒学とそうでない知識との違いというのはなんだろうなどと考えた。そこに書かれたこと以上のことはなにもない「ただのネタ」であることが見え透いたときに、衒学臭が漂う。かといって、特に深さはなくても、「ただのネタ」ではないなあと思うこともある。どう見ても我田引水のこじつけ論法でも、あるいは、スノッブのエグミを感じても、文章を読む楽しみがあふれることもある。その違いはいずこに。対象への愛(!)かな…。
花火 ― 2010/07/25 12:03
『ゲゲゲ』で盛り上がる調布らしく、「型物」(絵を描くもの)には、「ねずみ男」や「一反木綿」もあった。「ボタン」や「菊」のような球対称のものはよいが、ある方向から見ないとかたちに見えない型物は、打ち上げる向きが難しそうだ。じっさい、横になったり、ひっくり返っているものも多く、運任せの面も大きいのだろう。
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