丸石神関連文献2010/08/01 16:53

丸石神関連文献
 『丸石神』(丸石神調査グループ編 1980)の美本を、新宿・京王デパートで開催中の「京王古書市」で入手した。これで、丸石神の基本文献がほぼそろった(と思う)。ほかにも『石と日本人』(野本寛一著 1982)と『石の伝説』(石上堅著 1963)を入手した。
 石上堅さんの名前は知らなかったが、万葉集に名が遺る石上堅魚(いそのかみのかつを)からとった名なのか、この名前でこの本の著者というのはすばらしい。折口信夫さんのお弟子のようで、見開きに以下の歌があった。

「しづかなる いこひなりけり 山岸に 石を撫でつゝ 時經つ と思ふ 釈迢空」
(釈迢空は折口信夫の号)

 古書市は、神保町をぶらぶら歩いているだけでは遭遇しない本に出会うことがあるので、たいへんありがたい。京都の店が出店しているのも大きい。

   この日は、新刊書店でも、折り紙本や和算関係の本で散財した。

第16回折紙探偵団コンベンション2010/08/16 10:18

第16回折紙探偵団コンベンション
 13-15日、内外から約350人の参加者を集めた、日本折紙学会主催・折紙探偵団コンベンションに参加していた。
 スタッフ、協力者のみなさま、お疲れさまでした。

 わたし自身は、「太っちょペンギン」(写真)と、「銀河ユニット立方体」という二作品の講習と、「和算と折り紙」という講義をした。また、背番号22.5というTシャツを自作。一部には、かなりウケた。

 天文関係者として、展示作品のひとつ・佐々木祐一さんの「すばる望遠鏡」には「おおっ」と。

 しかし、東京はほんとうに暑い。最近、長野・山梨滞在が基本になっているので、体がますます寒冷地仕様になっているみたいだ。

ボタンイボタケの螺旋面2010/08/16 21:02

ボタンイボタケの螺旋面
 三日振りに山梨の山荘に戻ってきたところ、敷地に立つカラマツの根の近くに、巨大なキノコを発見した。キノコというものは、ほとんど一夜にして出現し、降って湧いたような唐突さがある。

 ネットで検索して、どうやら、ボタンイボタケなるものらしいことがわかった。表面の質感は皮革のようだ。とにかく、でかい。

 形態も面白い。螺旋面(下図)で近似することができそうだ。ガウス曲率が負になる曲面である。

トロンプ・ルイユ2010/08/23 18:29

多摩動物公園のトロンプ・ルイユ
 先日、京王線の車内で見かけた、多摩動物公園の案内である。キリンとまるく寝そべるライオンが、右手をあげる謎の宇宙人に見えてしかたなかった。デザイナーもトロンプ・ルイユ(騙し絵)を意識していたんじゃないだろうか。

国立天文台野辺山特別公開2010/08/23 18:31

国立天文台野辺山特別公開
 21日、国立天文台野辺山の特別公開で、折り紙教室をした。作品は、「星」と「星の短冊」、そして、「電波望遠鏡(2010版)」である。教室の窓の外に見えるのが、45m電波望遠鏡の下部機器室。

 左下は、当日、教室を手伝っていただいた大学院生のMさんの手による「ポンDEアンテナ」。「ミスタードーナッツ」の「ポンデライオン」は、「おなかがすいたら、自分のたてがみ(ポンデリング)をはずして食べる」らしいので、「ポンDEアンテナ」は、観測天体に困ったら、自分のたてがみをはずして星にするのであろ〜。

 短冊には、ちょっと遅い七夕(今年の旧暦7月7日は8月16日)として、願いごとを書いてもらった。「うーむ」とうなったのは、写真の、かわいらしい字で書かれた「でんぱぼうえんきょうが まだまだこわれないように」というものである。メンテナンス中で鏡面パネルがいくつか欠けていたことを見て思ったのだろうか? 野辺山45m電波望遠鏡は、ALMA(チリの大型干渉計)時代にもフル稼働です。