7OSME2018/09/07 06:02

日本を離れてから、関西や北海道がたいへんなことになっている。
心配しながらも、この季節は気候穏やかにして、学問の街の代名詞的なオクスフォードでの7OSME(第7回折り紙の科学・数学・教育国際会議) に参加中である。
今回は、論文集が4分冊もあって、毎回、会が大きくなっていくのを感じる。

全体会では、時枝正さんによる、メビウスの輪の話を文字通り「すこしひねった」講演など。その全体会の会場は、その名も「Andrew Wiles Building(アンドリュー・ワイルズ棟)であった。建物の正面玄関前がペンローズタイルになっていて、玄関入ってすぐの敷石には、ギリシア語で「AΓEΩMETPHTOΣ MH∆EIΣ EIΣITΩ」( 幾何学を知らざる者は、この門をくぐるべからず)が刻まれていたり、カフェの名前が「π」だったり、なかなか「遊んで」いるのであった。
オクスフォードのペンローズタイル

下の写真は、「遠足」でいった、オクスフォード大学Harwellキャンパス、Oxfort Space Systemsの展開アンテナのデモンストレーション。
Oxfort Space Systemsの展開アンテナ

わたしの今回の発表は、"Connected Paper Cranes by using Continued Fractions and Progressions"(連分数と数列を用いた連鶴)というもの。
πを示す連鶴

上の写真は、その一例の、πを正則連分数で表した連鶴である。なお、π/4をちょっと特殊な連分数で表す「ブラウンカーの式」に基づく正方形タイリングができていないとしたのだが、発表後、聴いていた村上友哉さんの示唆があって、簡単にできた。なんで気がつかなっかたのか... まあ、そういうこともあるよね。ただ、じっさいに折るのは難しそう。
ブラウンカーの式による正方形タイリング

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