レンズ雲 ― 2012/06/20 21:31

台風4号が通過したために、富士山の西斜面に沿って強い西風が吹き、その上昇気流によってこの雲が生まれたものと推測される。風速が速かったために、笠雲ではなく、やや東よりのかつ高い位置に発生したのだろう。
高積雲でも層積雲でも、レンズ雲は「地形性雲」だ。気流が丘や山のような障害物にぶつかって押しあげられたときにできるもので、山地ではよくみられる。
(レンズ雲は)流れの速い川で水が大きい岩の上を越えるときに見られる定常波に似ている。水は激しく流れていても、波頭は静止して見える。(『「雲」の楽しみ方』(ギャヴィン・プレイター-ピニー著 桃井緑美子訳)
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