◆第10回折紙探偵団九州コンベンション
5/15(土)-16(日)は、第10回折紙探偵団九州コンベンション。
申し込みは5/13(木)深夜まで。
当初、佐賀大学の会場とオンラインを結ぶハイブリッド形式で構想されていたのが、感染症の蔓延状況により完全オンラインとなった。オンラインなので、九州コンベンションの意味はなんぞということだが、佐賀在住の川村みゆきさんがチェアでスタッフが九州のひとが中心なので、たしかに九州コンベンションなのである。
わたしの講習作品は「ブルドッグ」。たぶん時間に余裕があるので、関連作品も用意した。
◆すべりやすい
1ヶ月ほど前に某所で見た「すべりやすい」の標識が面白かった。検索すると、けっこう普及しているものらしい。「WET FLOOR」 より、せっかくバナナなので「SLIPPERY」(すべりやすい)のほうがよいのに。(なお、写真のものは、「CAUTION」のCの文字が欠けている)
◆ミミズク
近作から「ミミズク」。小松英夫さんのミミズクへのオマージュ的なモデルで、ぐらい折りゼロと立体化の構造がうまくできた。
◆「脅威に関する情報を伝えると、伝えた人がより有能であると見なされる」
最近読んだ
『人は簡単には騙されない』(ヒューゴ・メルシエ著、高橋洋訳)は、ひとは簡単に騙されるという人口に膾炙された話を、いやいや、ひとは案外と騙されにくく、それは、ひとが「開かれた警戒メカニズム」(有益なメッセージを受け入れ、有害なものは捨てる認識のメカニズム)を持っているからだと述べる、認知科学の本である。
ただ、同書中に示される例には、ひとは簡単に騙されないが前例踏襲的であるという話も多い。開かれていないじゃないか…と。そもそも開放性と警戒性は相反するので、「開かれた警戒メカニズム」という概念自体が撞着的だ。そのような機構があるとしても、微妙な均衡に基づいていると考えるほかはなく、知りたいのはその均衡の力学の詳細だが、その部分はもやもやしている。同書には、ひとが騙されるケースに関する記述も多くあって、むしろそれが興味深かった。下の引用もそうした一例である。
(認知科学者の)パスカル・ボイヤーと心理学者のノラ・パレンは一連の実験を行って、脅威に関する情報を伝えると、他のタイプの情報を伝えた場合と比べ、伝えた人がより有能であると見なされることを示した。
時事的だ。
◆ゲルフォントの定数
二酸化炭素排出の削減で、「おぼろげながら浮かんできたんです。46という数字が」という小泉環境大臣の意味不明な発言に「ラマヌジャン的なお告げ」か!」という指摘があったらしい。e^πという、ラマヌジャンが好きそうなふたつの超越数からなる超越数(であることは証明できる)があり、ゲルフォントの定数と呼ばれるその値は、46のほぼ半分の23.140...なので、「浮かんできたんです。46.281385...という数字が」と言ったのなら感心したけれど。
◆Covid ergo sum
「Covid ergo sum」(新型コロナウイルス感染症、ゆえに我あり)というダジャレを思いつき、不謹慎ながらも味わい深いと、ひとり悦にいっていたのだが、同名の書籍が既にでているのを発見した。イタリア語の本で、しかも二種あり、パンデミック化におけるジョーク集と、看護師のドキュメントのようである。
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