ぼんやりしていても、いろいろある2017/06/07 23:04

「やるべきことがたまっているが、なんだか、ぼんやりしている」
と、ずっと言っているような気がする。

◆忘れていた
日本折紙学会の会員の継続を忘れていたことに気がついて、すぐに申し込んだ。会のスタッフなのに忘れていたのだ。困ったものである。

◆西川誠司著『折り紙学』
『折り紙学』(西川誠司)
学校図書館向けの『○○学』シリーズの一冊として企画された本。折り紙文化のアウトラインの説明として、さすが西川さんというバランス感覚だ。類書もない。わたしも、いろいろと協力した。

◆『切り紙に潜む物理』
『日本物理学会誌』に磯部翠さんと奥村剛さんの『切り紙に潜む物理』という論文が載っていた。きちんとは読んでいないけれど、面白そう。この研究は、数か月前にニュースにもなっていた。

◆パルマーさんの多面体
パルマーさんの多面体
10日ほど前、折紙探偵団九州コンベンションに参加したさいに、クリス・パルマーさんから多面体模型をいただいだ。スクリュー構造になって、内部にスペースがある。パルマーさんは、会うたびに、新しいアイデアを見せてくれる。

◆『メッセージ』(ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督)
私的なベストSFと言ってもよい、『あなたの人生の物語』(テッド・チャン著)の映画化作品。チャン氏の小説を映像化するなら、『地獄とは神の不在なり』がよいのではないかと思っていたが、『メッセージ』(原題:Arrival)は、すばらしいできだった。原作で印象的だった、光学の「フェルマーの原理」の話がなかったのは、ちょっと残念だけれど。

たとえば、こんな言葉を思い出す。
 人は、時間の中で生きるのではなく、永遠の中で生きることは可能であろうか。
(ウィトゲンシュタイン『草稿1914-1916』:『ウィトゲンシュタインの生涯と哲学』(黒崎宏)内の部分訳から引用)

◆[P]athematics
先日読んだ小説・『私自身の見えない徴』(エイミー・ベンダー著 管啓次郎訳)に、こんな言葉があった。
Matehematics(数学)の中にはatheist(無神論者)の文字がそっくり含まれている。でも私にいわせれば、それは正反対。

なるほどなあ、と。ただし、すっぽりはまっているのではなく、アナグラムになっている。無神論者(atheist)ではなく、無神論(atheism)もある。そして、atheを含む単語には、以下のようなものもある。

bathetic:竜頭蛇尾、わざとらしい
pathetic:悲しい、無力な

ということで、内容の薄い数学を表現する言葉を思いついた。

bathematics : 内容のない数学
pathematics : 弱々しい数学

完全一致で検索すると、そこそこヒットした。意図的ではなさそうなものもあって、中にはamazonで書名がbathematicsになっているものもあった。ひどい。数学界でいう「ジェネラル・ナンセンス」(一般化しているだけ)や「トリビアル」(自明)を揶揄する表現にぴったりかもしれない。まあ、かくいうわたしも、pathematianというか、なんというか。

◆窪東公園のジャングルジム
窪東公園のジャングルジム
国分寺市・窪東公園の多面体トラス状のジャングルジムが面白い。内側のロープによる構造もよい。

◆武蔵野美術大学のピラミッド
武蔵野美術大学のピラミッド
先日行った武蔵野美術大学のピラミッドは、ルーブルのそれよりずっと小さいのであった。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
スパム対策:このブログの作者は?(漢字。姓名の間に空白なし)

コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://origami.asablo.jp/blog/2017/06/07/8587831/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。