折り紙講習会(東京府中市)など2017/07/10 23:49

◆折り紙講習会@東京府中市
案内が直前になってしまいましたが、7/16(日)、府中市郷土の森(東京都府中市)で、折り紙講習会をします。作品は、「ティラノサウルス」です。
小学生以上。要・事前申し込み。受講料(材料費込み):300円。

『秀麗な折り紙』(山口真著)
『秀麗な折り紙』
山口真さんの新著が刊行された。『端正な折り紙』の続編である。折り紙好きなら折ってみたくなる作品がたくさん載っているお買い得な本だ。
わたしは、「アーミーナイフ」(作図:小松英夫さん)を提供した。
アーミーナイフ

◆デッドライン
面白そうだったり、出番ですよと言われている感じの誘いをさまざま引き受け、もとからある予定とからみ合い、スケジュールが詰め込み状態になって、あたふたしている。

締切のあるものからこなしていくスタイルを、FIFO(First In First Out:待ち行列)にならって、FDFO(First Deadline First Out)と呼ぶのはどうかと考えたことがあるが、計算機のリアルタイム・オペーレーション・システム業界では、これを、EDF(Earliest Deadline First)と呼ぶのであった。

デッドラインというのも、考えてみれば、けっこう物騒な言葉だ。収容所でその線を越えると銃殺される境界の意味もあるらしい。

デッドラインというと、ウィリアム・アイリッシュの往年のミステリ『暁の死線(Deadline at Dawn)』も思い出すが、アイリッシュは、「明朝が締切です」という編集者の言葉から、このタイトルを思いついたのに違いない、と思っている。読んだのはずっと昔で、BGMに、Eaglesの『Lyin' Eyes 』や中島みゆきさんの『ホームにて』が似合うなと思った記憶がある。「都会で傷ついた、ア・ボーイ・ミーツ・ア・ガール」ものの元祖(?)である。

◆切頂八面体と野球のヘルメット
切頂八面体/2=ヘルメット
切頂八面体を、正六角形を中心にして対称的に辺で切って2分割したもの(正六角形×4、正方形×3)の展開図が、正方形内にきれいにおさまることがわかったので、折ってみた。そして、このかたちの正六角形ひとつを対角線で折り返すと、野球のヘルメットに似ている、ということに気がついた。耳当てが左右についているので、スイッチヒッター用・汎用のヘルメットである。

野球のヘルメットについては、思い出すことがある。はるか昔、高校でのことだ。自由と自治が校是の高校だったので、予算を、クラブの部長(学生)が集まって、会議をして決める。わたしも、某サークルの代表で参加していた。

野球部 「ちゃんとしたヘルメットが3つしかありません。満塁になると困ります」
他の部1「ヘルメットぐらい、個人で買えよ」
一同  「そうだ、そうだ」
他の部2「だいたい、おまえら、満塁にならねえだろ」
一同  「そうだ、そうだ」

結果がどうなったか、覚えていない。

『読書で離婚を考えた』(円城塔、田辺青蛙)
夫婦で本を勧め合うというエッセイ。連載時から話は聞いていたが、三谷純さんの『立体折り紙アート』が、円城さんによる田辺さんへの推薦図書になっている。円城さんは、この本を「読んだ」のであって、モデルをつくった形跡はない。いっぽう、田辺さんは、本文中に「見ていて楽しい(けれど)チャレンジすらしていません」とあるのだが、あとがきには「ぐにゃぐにゃになった紙の塊ができて」とある。料理をレシピ通りにはつくったことがないというひとが、いきなり凝った折り紙モデルをきれいにつくることの困難さは、想像するに難くない。

折り紙の本を「ただ読む」というのは、悪くないと思っていてる。円城さんの解説には、オルークさん、ドメインさん、ハルさん、そしてポール・ジャクソンさんの本も出てくる。

えーと、『読書で離婚を考えた』というこの本自体は、題名はこんなだけれど、犬も食わない話というか、「リア充爆発しろ」ってやつです。

プライベートギャラリーの公開(山梨県北杜市)2017/07/28 20:49

下記の期間、プライベートギャラリーを公開します。
折り紙作品の展示の他、鳥海太郎さんの版画の展示販売を行います。
期間中、わたし(前川淳)はいない場合もありますが、気軽にお立ち寄りください。

期間:8月1日(火)-8月6日(日) 10:00-16:00
場所:山梨県北杜市大泉町西井出石堂 ペンション・レキオの近く

『手から兎』鳥海太郎
『手から兎』鳥海太郎(ほかに約15点)

プライベートギャラリー外観
プライベートギャラリー外観
プライベートギャラリー内部
プライベートギャラリー内部