丸石神その32 -再利用-2011/10/25 22:54

丸石石仏(北杜市高根町)
北杜市高根町村山西割で見た石仏は、頭が丸石になっていた。明治の廃仏毀釈で破壊された石仏と丸石神を、ほとぼりが冷めたころに合体させて再度祀ったものではないか、と推測した。当時、石仏の頭は割られたものが多かったという。隣りに、石祠に並んで、ごろんと丸石もあった。

『丸石神』(丸石調査グループ編 1980)にも、道祖神石像の頭が丸石になっている写真があり、中沢厚さんが「二基の四神像はいずれも頭部欠落で、代わりに丸石が四つちょこなんと乗って頭の役目を果たしています。そんなユーモラスな趣向は甲州ならではというべきでしょう」と記しているが、村山西割の石仏は、大きさが等身大のこともあって、ノッペラボーという感じが強く、彫刻造形的に、かなり奇妙な味わいになっている。

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