散歩の日々2010/06/20 10:12

 ブログの更新が止まっているが、更新をたのしみにしているひともいるらしい。
 書いてみると、誰が興味あるのかわからない話題が多い。これらの話題に一番興味のあるのは、わたし自身であるのは言うまでもないが、じっさい、ほかにどんなひとが読むのか、ほんとうにわからない。
 ネットの情報というのは、いわゆるスタージョンの法則(「SFの9割はゴミだが、どんなものでも9割はゴミである」)のゴミ比率をさらに上げたものかもしれない。しかし、情報のノイズなるものは、それ自体が文化なのかもしれないと、思うこともなくもない。

大阪のイヌクシュク
5/3 大阪のイヌクシュク
 折紙探偵団関西コンベンションへの参加のため阪神地方に行っていたついでに、京阪電鉄中之島線の渡辺橋駅にあるイヌクシュク記念碑を見てきた。イヌイットの民俗的造形物・イヌクシュクは、言ってみれば、道祖神みたいなものなので、駅という「辻」にあるのは、理にかなっているかもしれない。銘板の説明によると、中之島線の駅にカナダの木材が使われている縁で、このようなものがあるとのことだった。

5/29 多面体フォーラム
 多面体フォーラムに出席した。「多面体者」は、建築関係者が多い。建築というのは、科学・工学とアートの境界領域ということなのだろう。
 溶接した金属の多面体の中に高圧で水を注入して球体に加工する技術(会社の名前などメモし忘れた)が、TVで紹介されたという話題があり、映像も視たが、これは面白かった。後日「折り紙の科学・数学・教育研究集会」でこの話題が再度でたさい、海洋技術安全研究所の渡辺さんから「逆」の話も聞いた。金属の球体構造物が、高深度で多面体状に座屈するということである。

丸石神のような妖怪アカマタ
6/X 『鬼太郎』の中の丸石神
 TVの『ゲゲゲの女房』がオモチロクて、最近、水木さんやつげさんのマンガ、エッセイを読み返すことが多い。…で、『ゲゲゲの鬼太郎』の『妖怪軍団』に、丸石神のような絵を発見した。じつは石ではなく、妖怪アカマタがダンゴ状になったものである。水木さんと交流があったらしい評論家・石子順造さん(わたしの丸石神熱のルーツでもある)が丸石神に熱中していた頃と、執筆時期がだいたい一致するので、水木さんの作画資料に丸石神の写真が使われた可能性がなくもない。

 『ゲゲゲの女房』では、ドラマの最後に調布の写真がでてくるが、深大寺、多摩川、野川が多い。一般に募集しているらしいのだが、調布の散歩者として、富士見町の八幡神社や光岳寺、調布銀座、武蔵野の森公園に遺る戦闘機の掩体壕、味の素スタジアム前の東京オリンピック・マラソン折り返し記念碑、旧調布飛行場門柱などが出てきてほしい、ともらすと、妻に「あなたが投稿すればいいじゃない」と言われた。
 天文台通りと国道20号の交差点の歩道にある道生塚(ごくふつうの歩道の真ん中に墓石のようなものがある妙な風景)も「私的調布八景」にはいるのだけれど、さずがに朝ドラの写真にはならないだろう。

 水木プロのげげげ通信の近況・平成16年度(前半) 8/5の「折り紙の妖怪」の写真に体だけ写っているのがわたしであることに気づいた。手前の河童が山田勝久さんの「水木しげる賞」作品である。

キティちゃんの切手
6/6 キティちゃんと折鶴の切手
 出版社気付でもらった、小学2年生の女の子からファンレターの返事に、キティちゃんと折鶴がデザインされた切手を貼った。こんな切手がでていることを知らなかったが、妻が買っていてくれたものである。

6/13 第8回折り紙の科学・数学・教育研究集会
 折り紙の科学・数学・教育研究集会で世話人をつとめた。新しい顔もあって、こうした会を続けることの重要さをしみじみ思う。折紙者と多面体者との交流がふえてくることを期待している。
 帰りに神保町に寄って、喫茶「ミロンガ」に何年かぶりにはいった。神保町の喫茶店は、これぞ喫茶店という感じがする店が多い。「ラドリオ」、「さぼうる」、「古瀬戸」、「壱眞」...。

折紙電波望遠鏡2010型
6/16 国立天文台野辺山の夏の特別公開
 観測所の特別公開(8/21)で、折り紙教室をやることがほぼ決まった。「折りやすく、45m電波望遠鏡ぽい」作品を考えて、けっこうよいものができた。

仕切りのある升2010/06/20 10:22

『折紙探偵団』120号に書いた『折り工程の話』で、『仕切りのある升』という作品を桃谷好英さんの作品と紹介したが、これは、桃谷好英さん・日本折紙協会大阪支部著の『趣味の折り紙』(1981、ナツメ社)に掲載されたもので、同著に「作・田中具子」とあるのを見落としていた。(T氏からすこし前に指摘)。なお、同じアイデアの作品は、木下一郎さんも独自に考案されているらしい。