イベントなど2022/10/23 18:03

◆折り紙教室@府中 
コウモリ
10/30(日)13:00-15:00、府中郷土の森ふるさと体験館で、折り紙教室を担当。講習作品はハロウィンに合わせて、「コウモリ」。
…簡単でいて面白い作品を考えるのは難しい。

10/24-11/11
「OrigamiUSA・日本折紙学会共同WODイベント」に参加する。

◆第27回折紙探偵団コンベンション
11/25-11/27、第27回折紙探偵団コンベンションに参加する。わたしの講習作品は「鯉」。
NishikiGoi

◆『数学セミナー』
『数学セミナー』2022年11月号の特集『私の選ぶ「推し図形」』に「正八面体が好きだ」というエッセイを寄稿した。「推し図形」というのは、まあ、『数学セミナー』でなければありえないテーマだ。

早川のポケミスの新刊『 鏡の迷宮 パリ警視庁怪事件捜査室』( エリック・フアシエ、加藤かおり訳)は、七月革命直後のパリを舞台にした話だが、ストーリーに絡む人物として、師範学校を放校になる直前のエヴァリスト・ガロアが登場する。急進共和主義者の会合で、酒場のメニューを折って符牒にするという折り紙ネタ(?)的な話もでてきた。化学者から捜査官となった、若き警部ヴァランタンを主人公とするこの話はシリーズ化され、本国では第2弾もでている。今後、ガロアについても書き遺している数学者・マリー=ソフィ・ジェルマンも登場するのではないかと期待している。

◆「マエカワ」について
先日、海外からのメールで、Maekawaを、Makaewaと間違えていたひとがいて、マカエワというのは中央アジアぽい響きがあるなあ、と思った。アガサ・クリスティー賞受賞の同志少女よ敵を撃て』(逢坂冬馬)に、カザフスタン人のアヤ・マカタエワという人物がでてくる。なになにエワというのは、ロシア人名の女性語尾と似たものかと思ったのだが、それとは違うようで、カザフスタンには、国民的詩人のムカガリ・マカタエワというひとがいて、男性であった。

10年以上前にバンクーバーの日系文化センター博物館を訪れたさい「前川商店」の看板を見たのだが、横文字での綴りはMAIKAWAであった。aeはドイツ語などのaウムラウトの代用表記でもあるが、英語では長音と認識されてミーカワとなってしまい、マイカワのほうがマエカワの発音に近いからだろう。
前川商店

前川の横文字表記ということでいえば、テキサスに稲作を導入したことで知られる、前川一族(?)中の偉人・前川真平に由来するヒューストン市の地名・マイカワの綴りはMykawaで、産業機械で知られる前川製作所はMaykawaである。

そういえば、以前、『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』(ガイ・ドイッチャー著、椋田直子訳)という本を読んでいて、フィンランド語のmakeaという単語が「甘い」の意味だと知った。フィンランド人にとって、マエカワという姓はちょっと甘い感じがするのかもしれない。

make-workという形容詞表現もマエカワにすこし似ている。これには「雇用創出」のような意味もあるが、「人を遊ばせないためだけの無意味な仕事」という含意もある。なんだかなあとも思うが、カミュの『シジュフォスの神話』を思い浮かべると、生きること自体がそういうことだとも、思ったりして。

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