『本格折り紙』図のミス32008/01/31 13:54

『本格折り紙』図のミス
52ページ「フジヤマモジュール」のキャプションが誤っていました。
これは、8枚組です。
98ページ「ペンギン」9図、黒丸の位置が誤っていました。

いずれも、基本的な間違いで、ここで悩んでいたひとがいるかもしれないと思うと、 ほんとうに申し訳なく思います。汗顔のいたりです。
指摘してくれたKさん、ありがとうございました。

『本格折り紙』図のミス22007/10/22 23:41

珍しく折り紙の話題なのに、なんですが…。
54ページ「ティーバッグのトナカイ」12図、青い部分、色が抜けていました。(白くなっていますが、色があるのが正しいです)
指摘してくれた○さん、ありがとう。

『本格折り紙』図のミス2007/08/05 17:28

図のミスがありました。めんぼくありません。
「イルカ」38ページ 11, 15, 16図 青で示した部分が、正しくは、ある。
「龍」132ページ43図〜46図 134ページ79図 赤で示した部分は、正しくは、ない。
(上の図は43図だが、他も同様)
指摘してくれた、Yさん、Kさんありがとうございました。

誤植22007/07/28 22:29

「浜の真砂は尽くるとも、世に誤植の種は尽きまじ」ということで、『本格折紙』の誤植のお知らせです。
100ページ:図51説明 図43,44(誤)→ 図48,49(正)
145ページ:図125説明 触覚(誤)→ 触角(正)
一番目は、図の説明なので、より重要。

感想2007/07/28 10:04

 『本格折り紙』の感想が耳にはいり始めた。恬淡(てんたん)としていたいのだが、今日だけ、簡単に。
 わたしが手をまわしたのではないかと疑われそうな絶賛もあるが、やはり「難しい」という感想もあった。それは、作品自体でもあり、図や説明でもあるだろう。しかし、「難しい」と言っていたひとが、「わかった」とひざを打つことになるという、著者にとって最高の喜びもあった。あとがきにも書いたように「わたしの個人的な「ユリイカ!」(わかったぞ!)を多くのひとと共有したい」というのが、本をつくった大きい動機なので、これはなによりうれしかった。
 解説部分については、過剰なものと見るひともいるだろうが、三浦公亮先生からの「かこみの部分がとてもよく、参考になります」というコメントが、ほんとうにありがたかった。逆に、物足りないというひともいるかもしれない。
 今週末には、日本折紙学会の隔月機関誌『折紙探偵団』の最新号も発行される。エッセイを連載中である。ふだんのわたしを知るひとからは想像がつかないだろうけれど、自分の文章が載った雑誌などは、面映ゆくてしばらくは身の回りから遠ざけてしまう。こうしたネットの文章にはあまりそういうことはない。なぜなのだろうか。

用語2007/07/20 08:08

 『本格折り紙』が、書店にも並びはじめたようだ。期待というより、なんだか冷や汗の流れる心地である。
 AMAZONでは、いきなり在庫切れ。入荷数が少ないだろうから、早くも幻の本になっている。
 さて。誤植はある意味わかりやすいけれど、それとは違って、いまになって「気になる用語」というものがある。

その1
ミウラ折りの学術的な名称として「二重波形可展曲面」と書いた。過去にこう記されていたのだが、これは、そもそも「developable double corrugation surface」の訳語のようなものだ。developable とsurfaceという単語は頭と末尾で離れているが、通常、developable surfaceは「可展面」と表記する(ただし、中国語圏では「可展曲面」のようだ)。surfaceは工学や数学では「曲面」とする場合が多く、曲面は平面をも含むが、ミウラ折りは平面の組み合わせであり、曲面という言葉は誤解を招くところもある。三浦先生も、最近の論文で「二重波形可展面」としていた。よって、変更の機会があれば、「二重波形可展面」にしようと思っている。
その2
沈め折りの一種・open sink foldは、英語圏で成立した用語(概念)である。これを「開く沈め折り」とした。ふつうに和訳すれば、「開いた沈め折り」になるが、全体をいったん広げるようにして押し込むという手順の感覚を伝えたいとの思いがあって、このようにした。つまり、以下のようなことである。
「閉じた(ままの)沈め折り」⇔「開く(ようにして)沈め折り」
しかし、「開いた沈め折り」は、ある程度定着しているとも言え、「開く沈め折り」は、語感としてもよいと言い切れないところもある。
その3
「平織り」、つまりモザイク模様のような折り紙のことに関して、tessellation origami と書いたが、通例では、origami tessellationという語順のようだ。

 なお、折り紙の本の場合、重要なのは、文章よりも図である。これは、(営業的に言えば)折り紙が特別に得意ではないひとが図を見て折り、つまづいた部分を修正してあるので、大きな間違いはない。はずである。