『生きる水』など2021/04/13 20:24

◆『生きる水』
『生きる水』
詩人の高塚かず子さんと版画家の鳥海太郎さん(布施知子さんの伴侶)による詩画集『生きる水』が刊行された。

『生きる水』は1994年にH氏賞(いわゆる詩壇の芥川賞)を受賞した詩集で、それに感銘を受けた鳥海さんが版画を寄せたことでできたのが、今回の詩画集である。
序文は加藤登紀子さんと新川和江さんが書いている。新川さんが「シリアスな高塚作品」と評していて、たしかに硬質な感じもする詩だ。いっぽう、太郎さんの画はやわらかい。そして説明的ではないので、両者から広がる世界が味わい深い。

元・理系のブンガクセーネンとしては、『流体』という詩に「流体方程式」という言葉が出てくるのに惹かれた。 (この詩句は、カバーのそでにも引用されている)

水や風のはるかな流れがくりかえす
流体方程式のさなかで いま
ひとりひとりが
とくべつにみつめあう 発光する
千年ののち
ちがう生命体でめぐりあっても
きっとわかる

「流体方程式」はナヴィエ・ストークス方程式、決定論的なのに混沌(カオティック)、混沌なのに決定論的で、ときどき垣間見える定常解が、みつめあう視線になる、ということを思った。

◆九州大学附属図書館「折り紙の歴史と現在」
九州大学附属図書館に勤務されている中村智晴さんから、「折り紙の歴史と現在」というページをつくったという連絡があった。
◆FoldFest Spring 2021
先週末、OrigamiUSAのFoldFestというオンラインイベントに参加した。教室は、zoomのウェビナー(セミナー形式)だったが、gather.townというプラットフォームによる、ひと昔前のゲームの画面みたいなビット絵のアバターでの仮想雑談室もあって、いろいろ工夫されていた。

◆22.5
22.5度は、直角の1/4なので、折り紙で重要な角度だ。FoldFest の講習でもtwenty two point five degreesと何度も言ったが、すこし長くて言いづらいフレーズである。

すこし前、ここしばらくのダイエットが功を奏し、体脂肪率が22.5%になったので、記念写真を撮った。以降それを下回っていて、近く予定している健康診断がすこしたのしみになっている。できれば、BMIを22.5にしたいが、散歩以外の運動をしてないのでこれは難しい。
22.5

◆アスリート
棒高跳び女子で何度も表彰台にも立っている、日本体育大学の前川淳さんという女性がいる。横文字のJunやJuneというのはほぼ女性名で、本邦でもジュンという名の女性は多いので、不思議はない。ちなみに、アニメーション脚本家の前川淳さんはアツシさんだ。

関連してというのでもないが、女子100mの日本記録は11秒台だが、これは、80年ほど前に父の出した九州地方の中学記録とほぼ同じだ。父はその後にけがをしたので、記録は伸びず、わたしは、その運動神経を受け継いでいない、というか、運動は苦手なほうで、上に書いたように最近は散歩以外の運動をしてない。

◆折り紙が趣味
アスリートといえば、阪神タイガースの新人・佐藤輝明選手の趣味が折り紙であるという情報を得た。何ヶ月か前のニュースのスポーツコーナーで紹介されたらしい。どんなものを折るのだろう。

タイガース戦は観ているし、今年はいけるかもという気分になっているけれど、この状況で観客をいれてプロ野球をやっているのは大丈夫なのかという気もする。