『折り紙数理の広がり』など2018/11/10 00:52

2014年の第6回折り紙の科学・数学・教育国際会議の論文集の抄訳を恵贈いただいた。原著(英語)から、数学の論文をセレクトしたもので、これらが日本語で読めるのはうれしい。なお、原著にあるわたしの和算の論文は、これには載っていない。

◆メタファーとしての折り紙
杉江松恋さんの『インド倶楽部の謎』(有栖川有栖さん)の書評が、「最後の一折り」などの表現で、折り紙をメタファーとしていた。

ということもあって、『インド倶楽部の謎』を読んだ。氏の本を読むのひさしぶりで、あまりよい読者とは言えないな、読んでいるのは半分以下かなと思い、読み終わって書棚に持っていくと、国名シリーズのそれまで8冊がすべて並んでいて、あ、案外わるくない読者なのかも、わたしはやっぱりこういう探偵小説らしい探偵小説が好きなんだなと自分で納得したが、このシリーズは十何年ぶりということなので、そんなふうに思ったのだろう。

探偵とワトソン役の火村英生准教授と有栖川有栖文士は、サザエさん一家のように歳をとらないのかということを、十何年ぶりということもあって認識した。いっぽう、有栖川さんをはじめ、わたしと同世代の新本格ミステリの作家さんたちは、確実に歳をとっているはずなのだが、なんだかみんな、作中人物のように若いような気もする。