『計算折り紙入門』など2018/06/23 11:54

◆700年前の苦言
先日の折り紙の科学・数学・教育研究集会。そのあとの懇親会には、学生さんも多数参加したが、最近、こうした席の「とりあえずビール」ということがまれになって、飲酒をしない若いひとが多くなった。わたしの接する範囲のことだが、この10年ぐらいのことではないだろうか。飲みたいひとは飲めばよいが、無理にはすすめないというルールの定着である。世の中はよくなったり悪くなったりだが、これはよくなったことのひとつである。『徒然草』に書かれていたことが、700年の時を経てやっと理解されるようになったと思うと、感慨が深い。

世には心得ぬ事の多きなり。ともあるごとには、まづ酒をすすめて、強ひ飲ませたるを興とする事、如何なるゆゑとも心得ず。飲む人の顔、いと堪へがたげに眉をひそめ、人目をはかりて捨てんとし、逃げんとするを捕へて、ひきとどめて、すずろに飲ませつれば、うるはしき人も、忽に狂人となりてをこがましく、息災なる人も、目の前に大事の病者となりて、前後も知らず倒れ伏す。
(『徒然草』 百七十五段)

『徒然草』では、以下も引用したくなる。

狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり。悪人の真似とて人を殺さば、悪人なり。(八十五段)
改めて益なき事は、改めぬをよしとするなり。(百二十七段)

『計算折り紙入門
上原隆平さんから、新刊の『計算折り紙入門 - 新しい計算幾何学の世界』を御恵贈いただいた。「複数の直方体が折れる展開図」の話など、多面体の展開図に関する研究を紹介する一冊である。あとがきに、上でも紹介した「折り紙の科学・数学・教育研究集会」の話があった。

◆最大体積の問題
四面体最大体積の問題
野辺山観測所の会議のさいに配られた菓子が、当地の気圧の低さ(標高1370m、気圧860hPa程度)のため、目一杯に膨れていた。野辺山では、コンビニエンスストアの袋菓子も大きく膨れているのだが、四面体のパッケージがみごとに膨れているのを見て、あらためて考えた。シートに伸び縮みがない場合、最大体積となる曲面はどうなるのか、という問題である。これは、以前このブログに載せた牛乳パックの問題と似ている。

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