『数学セミナー』など ― 2017/09/08 01:04
池袋サンシャインシティの「第7回ダリアの華展」において、10/7(土)11:45-14:30、2回にわけて、「折り紙で作るダリアの華」という講習をします。
『オリガミの魔女と博士の四角い時間』の外伝作『少年ノボルのオリガミ日記』が下記日程で放映されます。NHK教育。なんか、協力しました。
9月12日ごろ発売の、『数学セミナー 2017年10月号』に掲載される『数学トラヴァース』で、長時間のインタビューを受けました。
9/11-13は、北海道大学で天文学会の秋期年会。9/10の、北大のCoSTEPのイベント「鶴の今昔、拝見つかまツル! -古文書から読み解くツルの生態 -」(久井貴世さん)にも興味があって、学会参加にもかこつけて(関係している発表もいくつかあるし)、札幌まで行きたいところだったのだけれど、スケジュールが沼と化していて、抜け出せないのであった。
先月は、読んだ本が少なかった。しかし、その少ないうちの2冊にも折り紙がでてきた。それと知って選んだのではない。折り紙に取り憑かれているのかもしれない。
太平洋戦争の開戦に翻弄される日系の作家志望の青年の書いたふたつの小説と、編集者の手紙で構成されたメタフィクショナル・ミステリ。青鉛筆というのは、彼の国で校正でそれを使うからということである。登場人物の世界が作者によって歪められるさまを登場人物に即して描く不条理感は、メタフィクションの王道である。作中作で、東欧系の米国人刑事が、彼の主観的には日本を褒めているという会話の中で、「婆さん連中は手工芸がうまくて、紙で鶴やバッタを折ったりする。」と言っていたのが、折り紙登場シーン(?)である。バッタってなんだろう。
カート・ヴォネガット氏の版画などを販売している企画の名前が、Origami Expressであると知った。ヴォネガット氏のパートナーのジョー・ペトロIII世による美術品の厳重な包み紙から、オリガミを連想したという話であった。ヴォネガット氏と言えば、『猫のゆりかご』(Cat's Cradle)という小説がある。Cat's Cradleというのは「あやとり」のことだ。彼は、折り紙とあやとりを押さえていたわけである。そういえば、訳者の金原瑞人さんも、折り紙が好きということで、以前『本格折り紙』の書評を書いていただいたこともあった。
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