◆『少年ノボルのオリガミ日記』
春に放映された
『オリガミの魔女と博士の四角い時間』の外伝作『少年ノボルのオリガミ日記』第1話が、明日8/26(土)16:53-16:58に、NHK教育TVで放映される。
◆コンベンションの日々
8/11-8/13の折紙探偵団コンベンションでは、講習ふたつと、講義をひとつおこなった。講義は、スライドをつくっているうちに、新たなアイデアが浮かんできた。そういう意味でも、「ひとに伝えようと話をまとめてみる」のはよい。
今年の会場は、例年の東洋大学ではなく、東京大学の本郷キャンパス。夏休みの東大の構内は、海外の観光客も多かった。ハチ公と上野博士の微笑ましい銅像もあるぞ。
今年のコンベンションの特徴は、講演の充実だった。マーク・ボライソさんの、折り紙を使った広告などの仕事と、2018年の
7OSMEの話、ベス・ジョンソンさんの、創作家のアイデアはどう生まれるのかという話、トーマス・ハルさんの、折り紙の科学・数学研究の近況、瀬名秀明さんの、折り紙マニアぶりと、それを生かした小説『この青い空で君をつつもう』の裏話、どれも聴きごたえがあった。懇親会では、瀬名さんと小松英夫さんが、藤子不二雄さんに関して濃い話をしていたのが、印象的だった。
そして、8/18-22は、韓国折り紙協会コンベンション(8/19-20)に招待されて、韓国に行ってきた。以前から、協会の会長のオウさんや、日韓折り紙界のパイプになっている山口さんから誘われていたのだが、日程が合わず行けなかった。韓国を訪れるのも初めてである。
写真は、展示室の一角である。韓国コンベンションの「巨大折り紙」は、会期中に折って飾られるので、できあがっていく様子を見ることができる。
コンベンションの記念品は、バッジではなく、スカーフだった。もうひとりの招待者、香港のKade Chanさんのサメと並んで、わたしの悪魔がプリントされている。
挨拶以外の韓国語を知らないので、講習は、通訳さんと、身振りと、折り紙自体の「ユニバーサル言語仕様」が頼りであった。講演は、発表スライドを英語でつくり、日本語で話して韓国語に通訳されるという不思議な形式になった。Chanさんのスライドは英語と漢字だった。わたしも漢字も混ぜればよかったかもしれない。街の中の看板に漢字やアルファベットは少なく、教育での漢字の扱いもいろいろあるようだが、漢字を読めるひとも多いと聞いている。
韓国でも、日本と同様、中高年の女性と、小学生-大学生の少年・青年(主に男性)が、折り紙愛好家の主要な層である。これは、今だからなのか、将来もそうなのか、興味深い。
ハングルもまったく読めずに韓国に行ったのだが、ネームプレートを見ていて、カワムラさんの「カ(フト)」(ハングルをカナで代用表記しています)とマエカワの「カ(ヲト)」が異なっていて、へぇと思った。あとで調べると、濁音の概念が日本と違っていて、「フト」は語頭では「カ」、語中では「ガ」と発音され、「ヲト」とすると、常に「カ」とやや強い音で発音されるらしいことが判った。「ヲト」にしないと、マエガワになってしまうのだ。
ちまたでは北朝鮮のなんやかんやがニュースになっていたが、空港の警備も普通で、折り紙の世界は、それ以上に平和なのであった。
最近のわたしのスケジュールはなんだかぎっしりで、観光をした韓国の4日目が、ここ最近で一番のんびりできた日になった。
◆正三角形4面の対称的な交差
先日、長谷川さんからいただいたモデルが、立方半八面体や八面半八面体の基本である、正六角形4面の交差モデルと同じ構造であるということに、いまさらながら気がついた。
最近のコメント