折紙探偵団関西コンベンション2015/03/30 20:50

先週末、折紙探偵団関西コンベンションで、作品の講習のほか、全体会での講演をしてきた。「15回という区切りの回なので、昔話をしてください」のようなリクエストもあったので、「わたしの折り紙の歩み」と題した話をした。

講演のスライドをつくるさい、古い写真や新聞記事、メモやノートをひっくりかえしたのだが、これがたのしかった。恥や、それと表裏にあるてらいの感覚は薄く、自分のことを語るというより、親戚の子供を自慢しているような気分だった。

画像は、そのときのスライドから、「折り紙熱の推移グラフ(個人の感想です)」と、「前川定理はスティグラーの法則の例か?」の2枚。前者は、全体のアウトラインとしてつくってみたら謎データになった。(太陽の相対黒点数と並べてみました。意味はありません)

折り紙熱の推移グラフ(個人の感想です)

前川定理

講演の「結論」では、「折り紙は、宇宙物理学者の池内了さんのいう『新しい博物学』の素材の典型なのではないか」ということを述べた。池内了さんの「新しい博物学」は、たとえば、天文現象を記録した歌人・藤原定家を、天文学者としても認識してみようという、いわゆる文理融合の試みである。折り紙も、数学、科学、歴史、美術の窓となって、さまざまな世界につながる、という話である。